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イベント 平成15年度
平成15年度森林総合研究所研究成果発表会を 開催いたします
本年も,当所研究成果発表会を10月21日(火)に開催することにいたしましたので,ご多用中とは存じますが,万障お繰り合わせの上,ぜひともご参加下さいますよう,お願い申し上げます。プログラムはこちらから お問い合わせ先
平成15年度 森林総合研究所 研究成果発表会
循環型社会をめざす木質資源の有効利用技術
日 時 平成15年10月21日(火) 13:20〜16:20
場 所 イイノホール
東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビル7階
Tel. 03-3506-3251
交 通 地下鉄 千代田線 霞ヶ関 C4イイノホール出入口
地下鉄 丸の内線 霞ヶ関 B2イイノホール出入口
地下鉄 銀座線 虎の門
地下鉄 三田線 内幸町,JR 新橋
参加費 無 料(申込不要)
プログラム13:20〜13:30 開会の辞 理事長 田中 潔
(I)国産材の利用促進に向けて(司会:研究管理官 久田 卓興)
13:30〜14:00 スギ材の乾燥技術開発
黒田 尚宏(加工技術研究領域 木材乾燥研究室長)
伐採したばかりの未乾燥の木材を住宅に使用すると、部材の収縮や狂いによって住宅にさまざまな不具合が生じる恐れがあります。そのため使用前に乾燥処理が必要ですが、わが国で蓄積の多いスギは他の樹種に比べて水分が多く、また心持ち材であるため割れが発生しやすいなど、乾燥が難しいという問題があります。このため、高品質の国産乾燥材を安定供給するための生産技術の向上に向けて、スギ材の材質評価から乾燥処理及び乾燥材利用までの一連の研究開発を行っています。この中から新たに開発した原木の選別、割れ抑制や急速乾燥技術などを発表します。
14:00〜14:30 木造住宅の耐震性向上と針葉樹厚物合板の新用途開発
神谷 文夫(構造利用研究領域長)
日本の住宅構造の中心をなす在来軸組構法住宅の耐震強度を高めるためには、耐力壁(筋かいを入れたり合板を張った壁)を十分に設けることの他に、床が地震で変形しないようにしっかり造ることが必要です。火打ちばりと製材板からなる従来の床構造は強度的に十分でないことが多いので、これまで厚さ12mmの構造用合板を張る床構造を推奨してきましたが、さらに強度を増す方法として、厚さ24mm以上の厚物合板を張る床構造を東京・東北合板工業組合等との共同で開発しました。厚物合板の原料として、スギ、アカマツ、カラマツ等の国産材の利用を進めており、特にスギ厚物合板は軽くて美しいことから人気が高まっています。
14:30〜14:50 休 憩
(II)木質資源のリサイクルとエネルギー化(司会:研究管理官 海老原 徹)
14:50〜15:20 木材廃棄物からの有用ケミカルス製造技術
―加溶媒分解反応の応用―
細谷 修二(成分利用研究領域長)
現在ゴミとして処分されている廃棄物でも、何らかの処理を施すことにより、有用な物質に生まれ変わる可能性があります。私たちは廃材や古紙等の木質系の廃棄物を化学的手法を用いて分解し、有用ケミカルスを製造する手法「加溶媒分解システム」を開発しました。このシステムは、廃棄物中のセルロース成分を徹底的に分解し、レブリン酸に変換する点を特徴としています。レブリン酸は、燃料添加剤、除草剤、ポリマー等の原料として供給可能であり、将来的に多量の需要が予想される有用ケミカルスです。私たちは廃棄物から有用物を製造することによる、バイオマスの有効利用をめざしています。
15:20〜15:50 木質バイオマスからのエタノール製造技術
―超臨界水及びオゾンの利用―
眞柄 謙吾(成分利用研究領域 木材化学研究室長)
現在、地球温暖化防止のために、木質バイオマスから石油を代替するエタノールを生産する技術の開発が強く求められています。この木質バイオマスの主成分であるセルロースは、加水分解−発酵プロセスを経てエタノールへ変換することができます。しかし、その加水分解は非常に難しく、これまでは硫酸のような強い酸を用いる必要がありました。そこで、これに代わる新技術として、水以外は何も必要としない超臨界水処理法、及び木材を直接オゾンガスで処理するオゾン前処理酵素加水分解法を用いた木質バイオマスからのエタノール製造技術について紹介します。
15:50〜16:10 質疑応答
16:10〜16:20 閉会の辞 理 事 桜井 尚武
問い合わせ先森林総合研究所 企画調整部 研究情報科 広報係
〒305-8687 茨城県つくば市松の里1番地
Tel. 029-873-3211(内線227),Fax. 029-873-0844
E-mail:kouho@ffpri.affrc.go.jp
original page:edit by UEDA Emi