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園内では様々な樹木で新しい枝葉が伸びています。スギ(左写真)では古い葉(濃い緑色)の先端から新しい葉(黄緑色)が展開しています。広葉樹のような明らかな冬芽は形成していませんが、非常に小さなものが古い葉の先端部分にあるようです。ヒノキ(右写真)では、古い葉(濃い緑色)の先端から新しい葉(黄緑色)がじわじわと伸びています。
ヒノキの葉の寿命は何年くらいあるのでしょうか?古い葉の先に新しい葉が付いて(しばらく経つと同じ色に落ち着き)境目が不明確なので、どこまでが1枚の葉なのか見分けられず、個々の葉の年齢はよくわかりません。しかし、リタートラップという樹上から落下する枝葉などを集める装置を用いて、単位面積あたりの年間の落葉量を調査し、別に調査した生きた葉の量と比較して、後者を前者で割ることにより、葉が平均して何年樹上に留まるかを推定することができます。低標高域(約320-370m)で約4年、高標高域(約850-970m)で約6年と推定されています(宮本ら、Journal of Forest Research、2012。四国で調査)。(よ)Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.