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高い梢を滑るように素早く飛び,そのような時は網で捕まえることも難しい。しかし,湿った地面に吸水に降りたり,花に集まったりすることも多いので,撮影や採集のチャンスは粘り強く待っていれば訪れる。
食樹は暖帯林に多いが,クスノキは公園や街路などに植えられることもよくあるため,アオスジアゲハは都市部でも馴染みが深いチョウだ。海水浴をしている砂浜の波打ち際にいることもある。
幼虫は,一般的なアゲハ類とは形態が異なり,前半部が太い頭でっかちのスタイル。夏に新芽が出ているクスノキを丁寧に探せば,幼虫を見つけることは難しくない。蛹を背中側から見ると,3本の筋があるように見える。クスノキの葉にも3本の葉脈があり,蛹が葉裏で目立たないようになっているらしい。
伊豆諸島産は青色帯の幅が広く,かつては別亜種とされたこともある。科学園記録種。(た)
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