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更新日:2023年3月7日

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主要な研究成果

漢方薬原料「カギカズラ」の苗木の増やし方の改善と葉からお茶を作る試み
漢方薬原料である「カギカズラ」の組織培養による増殖効率をこれまでの1.5倍以上に効率化し、また、健全な苗木を作製する技術を開発しました。さらに、葉をお茶に加工し、加工処理方法別に香味を評価しました。

 

漢方薬の原料「カギカズラ」の国内栽培を目指して -国産品の薬用成分、増やし方、育て方-
つる性の樹木であるカギカズラは認知症周辺症状の抑制効果などが期待される漢方薬の原料です。国産カギカズラの栽培に向けて、薬用成分の含有率を明らかにするとともに、苗木の増殖方法や栽培方法を開発しました。

 

イネの遺伝子を使ってポプラの木質バイオマスの増産に成功
木質生産を制御するイネの遺伝子をポプラに導入することにより、成長に悪影響を及ぼすことなく木質バイオマスを増産させることに成功しました。さらに、このポプラが高い強度をもつことも分かりました。

 

国産の「カギカズラ」で漢方薬を作る ―組織培養で増やし、枝の薬用成分の濃度を探る―
つる性の樹木であるカギカズラは漢方に使用され、高血圧症や認知症の抑制効果があるとされています。これを組織培養で増殖する方法を開発し、また、薬用成分が枝のどこの部分に多く含まれるかを明らかにしました。

 

絶滅危惧種ワダツミノキの薬用成分含量の解明と増殖方法の開発
 鹿児島県奄美大島に自生する小高木であるワダツミノキは抗がん剤の原料成分を含有し、その含有率には個体により大きな差があることを明らかにしました。また、苗木生産のための組織培養による増殖方法を開発しました。

 

遺伝子組換えによるスギ花粉形成抑制技術を開発
 RNA分解酵素遺伝子を用い、スギ花粉形成抑制技術を開発しました。遺伝子組換えによる無花粉スギの作出は、初めての成功例です。

 

マツノザイセンチュウに対するクロマツの抵抗性の機構解明

クロマツのマツノザイセンチュウ抵抗性品種の抵抗性の機構は不明でしたが、線虫を接種し、遺伝子の発現を調査したところ、抵抗性品種では、一般のクロマツで生じる過敏感反応がなく、自らの防御機構で線虫を抑えていることを明らかにしました。

 

無花粉スギの大量生産技術の開発

国民的課題となっているスギ花粉症対策への根本的な対策として、花粉を出さないスギ品種の開発を行い、これを組織培養等によって効率的に大量生産するためのシステムを開発しました。

 

論文・著書等

 

 

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