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農林水産技術会議委託プロジェクト研究革新的環境研究「炭素貯留能力に優れた造林樹種の効率的育種プロジェクト」(2021〜2025年度)の第1回成果発表シンポジウムを開催します。
これまでの林木育種事業において、森林の炭素固定能力の向上を図るため、炭素貯留能力に優れた品種として第1世代精英樹※1から「幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きい品種」が開発されています。カーボンニュートラルの達成に向けて、成長性がより優れたエリートツリー※2や特定母樹※3から炭素貯留能力に優れた系統を早期に開発し、森林整備に活かしていくことが求められています。
本プロジェクトでは、主要な林業用樹種であるスギ、ヒノキ、カラマツや、最近早生樹としての活用が期待されているコウヨウザンを対象樹種として、炭素貯留能力に優れた系統を早期に選抜可能な育種技術の開発を進めてきました。特にスギについては、炭素貯留能力に関連する形質評価手法の高度化、木材組織構造等のデータ収集、さらには炭素貯留能力に関連するDNAマーカーの開発と、形質を予測するためのゲノミック予測モデルの構築を進めてきました。本シンポジウムでは、これまでに得られた研究成果と開発した技術のうち、スギの育種の高度化に貢献する成果を紹介します。
用材生産を目的として成長の早いこと、幹がまっすぐであること、病気や虫の害がないこと等を基準とし、全国の人工林や天然林から選抜された成長・形質の優れた個体。
第2世代以降の精英樹の総称。第1世代精英樹の中でも、特性の優れた系統を交配して作出した実⽣後代の中から選ばれた、第2世代の精英樹。成⻑性、材質や通直性が遺伝的に優れていることが期待される。
さらに詳しく:エリートツリーの開発(森林総合研究所林木育種センターHP(https://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/business/sinhijnnsyu/seicyou.html))
「森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法(間伐等特措法)」に基づき、成⻑に優れたものとして農林⽔産⼤⾂が指定した系統。在来の系統と⽐較して1.5倍以上の材積を⽰すため、特定母樹由来の苗木(特定苗⽊)を活⽤することで森林のCO2吸収能⼒を⾼めることが期待される。また、スギ・ヒノキに関しては、花粉量が⼀般的なスギ・ヒノキのおおむね半分以下であることが指定基準となっている。
さらに詳しく:特定母樹(林野庁HP(https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/kanbatu/boju.html))
開催日時2024年11月26日(火曜日) 開場:12時30分 13時00分〜16時45分(終了予定時刻)
開催方法オンライン形式(Microsoft Teams)
主催国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター
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内容
費用参加は無料ですが、事前申込みが必要です。
申込方法事前登録制:250名(先着順、参加希望者は参加申込先【 ikusyu@ffpri.affrc.go.jp 】までE-mailでご所属と氏名をお知らせください。後日、参加者には参加用のURLをご案内いたします。) 申込期限:2024年11月14日(木曜日)
お問い合わせ・参加申込先国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター 育種企画課 TEL:0294-39-7002 E-mail: ikusyu@ffpri.affrc.go.jp
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