保持林業の実証実験 (Retention Experiment for plantation FoREstry in Sorachi, Hokkaido (REFRESH)) では、人工林の主伐時に一部の樹木を切り残す「保持林業」について、残す方法や量を変えた大規模な実験区を設定し、生物多様性や木材生産性、水土保全機能等の変化を調べています。
当プロジェクトは北海道庁、北海道立総合研究機構林業試験場、北海道大学農学部森林科学科、森林総合研究所北海道支所が共同で道有林空知管理区を利用して行っています。
これまでの主な成果
(発表成果一覧・論文紹介はこちらをご覧ください)
- Ozaki K, Akashi N, Kawamura K, Obase K, Ueda A, Unno A, Yamanaka S, Yamaura Y (2024) Retention forestry in plantations: Synthesizing key findings of early studies from a long-term experiment in northern Japan. Forest Ecology and Management 562: 121929.
Link
当プロジェクトのこれまでの成果をまとめたレビュー(英語・無料閲覧可)
- 柿澤宏昭・山浦悠一・栗山浩一[編](2018)保持林業
木を伐りながら生き物を守る.築地書館.ISBN978-4-8067-1570-2. Link
当プロジェクトや海外での保持林業の事例を紹介、日本国内での見こみや課題について、生態学だけでなく林学や社会経済学的視点を含めてまとめた書籍
- 尾崎研一ほか(2018)木材生産と生物多様性保全に配慮した保残伐施業による森林管理―保残伐施業の概要と日本への適用―.日本生態学会誌
68:101-123.
Link
保持林業に関する海外の研究動向のとりまとめ(日本語・無料閲覧可)
-
明石信廣ほか(2017)トドマツ人工林における保残伐施業の実証実験(REFRESH)における実験区の伐採前の林分組成.北海道林業試験場研究報告
54:31-45. Link
当プロジェクトの実験設計・伐採前の状況解説(日本語、無料閲覧可)
最終更新: 2025年 1月 27日