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「テレビ岩手」の「ニュースプラス1いわて」の中継コーナー、
「わんカメLIVE」で放送されました。(18時25分ころから)
担当は、江口 アミ アナウンサー。
放送内容は、「振動によるシイタケの生育促進と害虫防除」に関する事でした。
「振動によるシイタケの生育促進と害虫防除」の詳細は、次のリンクをご覧下さい。
Forest Winds(フォレストウィンズ)No.97
「きのこと振動の深い関わり:振動を用いたシイタケの安定栽培を目指して(PDF:1,247KB)」
放送で使用したパネル
中央:髙梨 チーム長(害虫制御担当) 右側:テレビ岩手 江口 アミ アナウンサー |
今冬は、全国からウソという名前の小鳥によるサクラの被害が報告され、
東北地方でも同様に各地の桜の名所で寂しいお花見になりました。
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平成24年の東北支所構内のサクラ(染井吉野) | 平成25年の東北支所構内のサクラ(染井吉野) |
ウソは、1月から3月にかけて数羽から十数羽の群れで飛来し、桜の花芽をついばみます。
くちばしで、花芽の中の将来花になるごく一部分のみをより分けて食べるため、
被害を受けた桜の木の下には、花芽の鱗片が多数落下しています。
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地面に落下した 花芽の鱗片 |
木の根元に散乱 する花芽の鱗片 |
冬に見られるウソには、国内の亜高山で繁殖し冬に標高の低い場所で越冬するもの(亜種ウソ)と、
中国やロシアで繁殖し冬鳥として日本に渡ってくるもの(亜種アカウソ)があり、
ウソの飛来が多い年にはアカウソが多く観察されます。
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ウソ(アカウソ)♂ | ウソ(アカウソ)♀ |
ウソをはじめとする森林性の冬鳥の飛来数は年変動が大きいことが知られており、
食べ物となる種実の多少や雪や寒さの厳しさが影響しているのではないかと考えられていますが、
はっきりとしたことはわかっていません。
ウソにより大きな被害を受けたのはおもにソメイヨシノで、エドヒガンでも被害が見られましたが、
オオヤマザクラ、カスミザクラや各種のヤエザクラは例年通り美しい花を咲かせました。
ウソの飛来が多くソメイヨシノが寂しい年には、他のサクラの美しさをじっくり味わってみてはいかがでしょうか?
なお、当支所の広報誌「フォレストウインズNo.31」2007年10月発行の「花見か?鳥見か?―サクラ花芽消失のなぞ?―」もぜひご覧ください。
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