研究成果選集

令和5年版 研究成果選集 2023

令和5年版 研究成果選集 2023を一括ダウンロード（PDF：10,262KB）

重点課題1 環境変動下での森林の多面的機能の発揮に向けた研究開発

イ 森林生物の多様性と機能解明に基づく持続可能性に資する研究開発

• 最終氷期を生き延びた奥尻島のブナ林（PDF：1,163KB）
  北海道奥尻島のブナ林について、DNA変異を利用して集団形成の歴史を探りました。その結果、奥尻島ブナ林の起源は古く、北海道と東北地方のブナ林の混合によって最終氷期最盛期より前に形成されていたことが分かりました。

ウ 森林保全と防災・減災に向けた研究開発

• 原発事故後10年間の森林土壌・木材中の放射性セシウムの動きを解明（PDF：1,321KB）
  福島第一原発事故後10年間の継続調査によって、土壌や木材への放射性セシウム（セシウム137）の集積が多くの森林で鈍化し、横ばいとなったことを明らかにしました。

重点課題2 森林資源の活用による循環型社会の実現と山村振興に資する研究開発

ア 林産物の安定供給と多様な森林空間利用の促進に資する研究開発

• 「持続可能な森林経営」を主眼に高校教科書再構成（PDF：1,882KB）
  高校の専門教育で実施率の低い科目「森林経営」について、専門性を身につけた人材育成を求める社会のニーズを反映させて、「持続可能な森林経営」を主眼に教科書の内容を再構成して提案しました。

イ 生物特性を活用した防除技術ときのこ等微生物利用技術の開発

• きのこに振動を与えて害虫の発生を抑制する（PDF：1,211KB）
  振動を与えることにより、きのこ害虫であるキノコバエ類の行動や成長を制御することができます。このことを用いて、シイタケ栽培の菌床に振動を与えて害虫の発生を抑制する防除技術を開発しました。
• 国産トリュフ3種は地域ごとに遺伝的固有性をもつ（PDF：1,316KB）
  国産トリュフ3種（ホンセイヨウショウロ、イボセイヨウショウロ、アジアクロセイヨウショウロ）の野生集団は、発生する地域によって遺伝的固有性があることを明らかにしました。

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