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沿革

多摩森林科学園は、1921年(大正10年)2月に宮内省帝室林野管理局林業試験場として発足し、2021年で100周年となりました。

写真のような立派な庁舎が完成したのは、設立の翌年のことでした。以後、御料林の経営に関わる試験・研究を行ってきましたが、1945年(昭和20年)8月1日の八王子大空襲により、庁舎や実験室の大部分を消失しました。

その後、「分室」、「実験林」と名称は変わりながらも研究を続け、1988年(昭和63年)に「多摩森林科学園」となりました。いまのような形で一般公開を始めたのは、1992年(平成4年)です。

現在は我が国最大の森林・林業・木材産業に係わる研究機関である国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所の支所の一つとして、都市近郊林が有する多面的機能を発揮させるための管理・利用技術の開発や、動植物の多様性保全・生態系の役割解明、サクラの遺伝資源に関する研究などを行っています。

また、森林総合研究所が蓄積してきた研究成果を基に、広く国民の皆様に森林・林業・木材産業についての理解を深めていただくための普及・広報活動を行うとともに、園内の樹木園・試験林・サクラ保存林などを活用して、研究資料の提供や研鑽の場としても大きな役割を果たしています。

園内の森林は、江戸時代には幕府直轄地であり、明治以降には御料林として公的に管理・保護されてきたため、薪炭林として利用されるようなコナラの二次林は少なく、逆に、この地方に潜在的にあったと考えられる、モミやスダジイなどの常緑樹が多く見られる、という特徴があります。

 

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和暦 事項

大正10年2月

宮内省帝室林野管理局林業試験場として設立

昭和15年1月

帝室林野局東京林業試験場と改称

昭和22年4月

林政統一により農林水産省に移管、林業試験場浅川支場と改称

昭和32年7月

林業試験場浅川実験林と改称

昭和63年10月

森林総合研究所多摩森林科学園と改称

平成13年4月

独立行政法人森林総合研究所多摩森林科学園に移行

平成13年4月

多摩試験地を本所から移管

平成18年4月

赤沼試験地を本所から移管

平成18年10月

多摩試験地を連光寺実験林、赤沼試験地を赤沼実験林と改称

平成27年4月

国立研究開発法人森林総合研究所多摩森林科学園に移行

平成29年4月

国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園に改称