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多摩森林科学園には7ヘクタールの樹木園があります。(1ヘクタールというのは100m四方で、野球コート1個分です。)ここには昭和の初期から国内外の樹木が植えられ、2013年現在、自生の樹木とあわせて約500種、3500本あります。樹木園は古くからの樹木園である第1樹木園、サクラ保存林への連絡経路にもなっている第2樹木園、もともと林業用樹木の試験林だった第3樹木園に分かれいます。来園されましたら、樹木園をまわる前にぜひ森の科学館へお立ち寄りください。今見られる生き物のの情報(ホワイトボードの地図)や、森の基礎知識などを展示しています。森の科学館に立ち寄るメリットはそれだけではありません。園内を観察するのに役立つ、いろいろなガイドマップをご用意しています。樹木園については、以下のガイドをご覧ください。 |
第1および第2樹木園で、解説板を見ながら半日くらいで、モデルコース(現地に案内標識はないので、ガイドの地図を見ながら回ってください)をまわりながら樹木を観察できます。樹木園にはたくさんの種類の樹木がありますが、それらの中から、3つのテーマを設定してガイドをつくりました。テーマは「日本の森林を代表する樹木」、「人の役に立つ樹木」、「多摩地域で身近な樹木」です。お好みのガイドを手に持って(全部でもOKです!)、解説板をまわってみて下さい。植物の研究スタッフによる、図鑑には書いていない"現場目線"の説明もあります! |
日本を代表する樹木 |
人の役に立つ樹木 |
多摩地域で身近な樹木 |
第2樹木園には、10箇所にパネルと白い箱を付けた森のポストがあり、対応するガイドも用意しております。パネルには、その木の名前や花・実・葉の様子、木材の特徴などの説明があり、白い箱の中には、その樹木と私たちのつながりなどを示す、ジオラマや模型が入っています。身近な樹木の、新たな一面を発見してみませんか。
情報とガイドマップを手に入れましたら、樹木園に行ってみましょう。ルートは、初めての方はガイドマップのコースに沿って回るといいでしょう。ただし、現地に順路の表示はありません。それは、慣れた方にはいろんな歩き方を楽しんでいただきたいからです。 「樹木園観察ガイド」では、まず第1樹木園から歩いていただきます。園内各所には、写真のような樹木の解説板が設置されています。第2樹木園には、解説板のほかに、森のポストも設置されています。野外に実物を展示してしまおうという、新しい試みです。是非、お楽しみください。半日で回られる方は、これで終了です。 もっと楽しみたいという方は、サクラ保存林や第3樹木園にもぜひ足をのばしてください。サクラ保存林や第3樹木園には観察ガイドや森のポストはありませんが、樹木の解説板は設置してあります。どの道を歩いても解説板があるように広く設置してありますので、是非現地で読んでみてください。サクラ保存林は、サクラの木を中心に育てていますが、サクラ以外の樹木もあり、サクラの開花期以外はとても静かです。釣船草通りではアブラチャンなど沢筋の樹木、遠見通りではカヤなどが見られます。 第3樹木園に行くには、坂道を上る必要があります。その代わり、里山の植物を静かに観察できます。第3樹木園はヤツガタケトウヒ、テーダマツなど針葉樹を中心にした見本林だったのですが、2008年の台風などで大きな被害を受けてしまいました。今後はもともと多い里山の植物を活かして、雑木林として再生することを考え、若木を育てています。 |
森のポストパンフレット |
森のポスト |
解説板 |
樹木園 |
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