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マダラチョウの仲間には長距離移動するものが知られ、メキシコとカナダの間を移動するオオカバマダラは特に有名だ。
アサギマダラも各地でマーキング調査が盛んに行われ、移動の様子が次第に明らかになってきた。春には南から北へ、秋には北から南へと、日本列島を1000Kmにも及ぶ渡りをする。日本と台湾、あるいは日本と朝鮮半島などの間の移動も知られる。幼虫が越冬する太平洋側の北限は、茨城県付近。
普通はふわふわと緩やかに飛ぶが、驚かせると空高く舞い上がる。若い幼虫は、食草の葉に丸く溝状の傷を付けてからその中を摂食する。冬に丸い穴があいたキジョランの葉を探せば、幼虫を見つけることは難しくない。科学園記録種。(た)
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