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アサギマダラ(10月)

アサギマダラマダラチョウの仲間には長距離移動するものが知られ、メキシコとカナダの間を移動するオオカバマダラは特に有名だ。

アサギマダラも各地でマーキング調査が盛んに行われ、移動の様子が次第に明らかになってきた。春には南から北へ、秋には北から南へと、日本列島を1000Kmにも及ぶ渡りをする。日本と台湾、あるいは日本と朝鮮半島などの間の移動も知られる。幼虫が越冬する太平洋側の北限は、茨城県付近。

普通はふわふわと緩やかに飛ぶが、驚かせると空高く舞い上がる。若い幼虫は、食草の葉に丸く溝状の傷を付けてからその中を摂食する。冬に丸い穴があいたキジョランの葉を探せば、幼虫を見つけることは難しくない。科学園記録種。(た)

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