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ゴンズイ(ミツバウツギ科ゴンズイ属)は、明るい林縁に育つ小高木です。5-6月に黄白色の花を咲かせますが、秋には袋果を開裂させて、黒い光沢のある1-2個の種子が顔を見せます。果皮の赤い色と対照的で、印象に残る実です。
材がもろくて、役に立たない魚のゴンズイと同様なので、名づけられたという説がありますが、どうでしょうか。葉を見ると、魚のゴンズイが海底に頭をそろえるように並んでいるから、という方もいます。
春先に枝を切ると、樹液があふれ出るので、四国や九州では、ショウベンノキという別名があるそうですが、同じミツバウツギ科に、ショウベンノキ属ショウベンノキという木があるので、ややこしい話です。
園内では、柳沢林道から遠見通りに入ったところにゴンズイがあり、実がよく見えます。標識柱44番付近。(か)
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