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「森の科学館」の周囲に、コブナグサが穂を出しています(左写真)。コブナグサはイネ科の植物で、草木染めの材料として用いられています。木綿でも鮮やかな黄色に染まります。八丈島の伝統的絹織物である「黄八丈」の黄色はこのコブナグサで染められています。
「森の科学館」の周囲にはコブナグサのほかにアシボソ、ササガヤも穂を出しています(右写真)。イネ科の植物は似ているものが多く、この3種もたいへんよく似ています。コブナグサの特徴は葉の付け根がハート形で左右から茎を強く抱くことです。そのポイントを押さえて観察すると見分けやすいです。
和名の由来は葉の形がフナ(コイではなく)に似ていることから付けられました。(お)
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