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近縁種ほどには棘が痛くないミゾソバ(10月)

ミゾソバ1cmより小さな、先端が薄いピンクの白い花がかわいいミゾソバ(タデ科イヌタデ属)です(左写真)。花弁に見えるものは萼です。全国広い範囲に分布して各地で普通に見られ、田のあぜや水辺などやや湿ったところに群生しています。園内では、釣舟草通りに入ってすぐの小さな沢などで見られます。

茎には下向きの小さな棘が生えていて、触ると指にひっかかってきます。近縁種にママコノシリヌグイやアキノウナギツカミがあり、こちらは茎に下向きの明瞭な棘がついていて確かに痛そうです(名前もなかなかすごいです)。

ママコノシリヌグイは葉が三角形、アキノウナギツカミは葉の基部がやじり型であるのに対して、ミゾソバは基部が耳状に張り出す独特の形をして、見分けられます(右写真)。ミゾソバにはウシノヒタイという別名があり、耳状に張り出す葉の形が牛の顔(額)を思わせることから付けられています。(よ)

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