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アカタテハ(11月)

アカタテハアカタテハやキタテハなど成虫で越冬する種は、真冬でも気温が高い日には飛ぶことがある。関東では最高気温がだいたい15℃くらいになると、越冬タテハ類が飛び出すことがある。しかし同じ成虫越冬のタテハでも、ルリタテハなどは、春が近づかないと姿を見せることはまずない。

アカタテハの英名は、Red admiral = 海軍の大将。花も好きだが樹液にもやってくる。ルリタテハと同様に、日本の全都道府県に土着していて都市周辺にもいる普通種だが、個体数が多い種ではないようだ。

主要な食草のカラムシは、古代から利用されてきた繊維植物。幼虫はそれを知ってか知らずか、その葉をつづって自分の巣を作る。大将も、幼い時代には粗末な服をまとって育つ。科学園記録集。(た)

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