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赤いフユイチゴの実がなっています。フユイチゴが属するバラ科キイチゴ属の樹種(草ではなく木です)は、夏を中心に実が熟すものが多いのですが、フユイチゴの仲間の数種だけは冬が実の本番です。
関東南部に分布するものとしては、フユイチゴとミヤマフユイチゴがありますが、葉の先端がミヤマフユイチゴでは尖っているのに対して、フユイチゴでは丸っこく、葉の毛は前者ではわずかで、後者では葉の脈上や葉柄に毛が多くふわふわした感じがあります。
他のキイチゴの仲間と違って冬に実をつけるのは、食べ物が減ってくる冬に動物や鳥に実を運んでもらう戦略なのだろうと推測されますが、はたして誰が運んでいくのかはよくわかっていないようです。(よ)
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