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カラタチバナは百両(11月)

カラタチバナ冬になると常緑樹林の林床で赤い実が目立つようになります。カラタチバナ(ヤブコウジ科ヤブコウジ属)もその一つです。常緑の小低木で、第1樹木園でも赤い実がたくさんついています。

同属に、ヤブコウジ、マンリョウがあります。正月飾りに使われるので、おめでたい名前が付けられています。マンリョウは万両、ヤブコウジは十両というように、カラタチバナは百両という別名を持っています。センリョウ(千両)は、センリョウ科という別のグループです。

カラタチバナは、葉の長さが8~20cm、幅が1.5cmと細長いのが特徴です。日本にも稀に自生すると言われていますが、ほとんどが栽培です。園内のカラタチバナもおそらく自生種ではないのでしょう。園芸品種の逸出は、生態系に影響を与えるので悩ましい問題でもあります。

遠見通り、見返り通りの常緑樹の林縁では、ヤブコウジやマンリョウを見ることができます。マンリョウの鋸歯は波打っているので見分けることができます。花が少なくなる冬の季節に赤い実を見つけるのも森の楽しみです。(か)

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