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春先に道端で写真のように地面にへばりつくように咲く花が見られます。これはシソ科のキランソウという多年草です。キランソウはべったりと地面をはい、茎が立ち上がることはありませんが、たまによく似た花で茎が立ち上がるものもあります。それはジュウニキランといい、近い仲間のジュウニヒトエとキランソウの交雑種といわれています。
キランソウにはジゴクノカマノフタ(地獄の釜のふた)という恐ろしげな別名があります。これはキランソウは民間薬として使われていて、地獄の釜に蓋をして病気を治す、というイメージでついた名前のようです。地方によってはイシャコロシともいわれるようです。
キランソウはよく見れば、郊外で普通にある植物です。花を見つけると春を感じる植物のひとつです。(写:S、お、文:S)
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