ここから本文です。
円錐形の花序に淡い黄白色の小さな花がびっしりと多数付いています。アワブキ科のアワブキの花です。落葉高木で、今年の枝の先に長さ15-25センチの大きな円錐形の花序が付きます。花は直径3ミリほどの小さなもので、芳香があります。生木を燃やすと切り口から泡がでるので、アワブキの名が付けられました。
アワブキは、アオバセセリの食樹です。アオバセセリはセセリチョウの仲間で、日本で唯一青緑色の翅を持つセセリチョウです。母蝶はアワブキ科のアワブキやヤマビワなどの芽や若葉などに卵を産みつけ、幼虫は葉を丸めて巣をつくり、その中に棲んでいます。
アワブキはタテハチョウ科のスミナガシの食樹にもなります。スミナガシもアオバセセリと同じく、その幼虫はアワブキ科のアワブキやヤマビワなどの葉を食べます。(よ)Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.