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ガクアジサイのガク(6月)

ガクアジサイ梅雨の季節はアジサイを連想する方も多いでしょう。ガクアジサイの花は枝先に直径10-20センチの集散花序を出し、多数の小さな花を付けます(左写真、中写真)。写真では個々の小さな花はまだ蕾です。白い大きな花のように見えるのは装飾花で、中央に小さな花があり、大きく目立つ部分は萼(がく)です。

ガクアジサイの「ガク」は「萼」ではなく、小さな花の集まりを装飾花が取り囲む様子を「額」になぞらえたものです。

ガクアジサイの分布は、本州(房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島など)、四国(足摺岬)で、沿海地の林内や林縁に生育します。ヤマアジサイに似ていますが、枝の大きさや葉の形、大きさなど、ガクアジサイのほうが力強く、また葉には強い光沢があります。

庭などによく植えられる様々な種類のセイヨウアジサイは、日本のガクアジサイがもとになって改良された栽培品種ですが、ほとんど装飾花ばかりに(右写真)なっています。(写:よS、文:よ)

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