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樹冠に白い小さな花が集まって雲がたなびくように咲いています。1か月ほど前にはそのような光景はミズキでしたが、いまは近縁種のクマノミズキが咲いています。
いずれも、ミズキ科ミズキ属Cornusの近縁種で、葉の付き方がミズキは互生、クマノミズキは対生という違いがあるのですが、低い場所に枝がないのでなかなか間近で確認できません。いっぽう、花の時期は1か月ほど違い、ミズキは5月中頃から、クマノミズキは6月中頃からになります。
ミズキとクマノミズキが互いに近くにあって、花の時期の違いが観察しやすい場所がありました。彼岸通りの標識柱49番の近くから、柳沢林道のヘアピンカーブ(標識柱84番)のあたりの木々を眺めたのが、左写真です。下部に白い花がさいているクマノミズキ(中写真)が、上部にやや花が終わって実になりつつあるミズキ(右写真)が見え、両者の花期の違いが比較できます。(よ)
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