ここから本文です。
日本には25種の“ゼフィルス”と呼ばれるシジミチョウがいる。ゼフィルスは、ギリシャ神話のZephyros(ゼヒュロス)という西風の女神の名からきている。
このミズイロオナガシジミは一番普通で、平地にも山地にも広く分布している。一般には夕刻に活発に活動するようだが、雑木林の梢に朝陽が当たり始めたばかりの時刻に、無数の成虫が飛び交うのに出会ったことがある。
北日本では場所によって、裏面の黒い帯模様が太く発達した個体が高い率で出現するが、関東地方では黒帯の幅が狭い個体が普通。成虫は樹液に来ることがあるが、花を訪れることはまずない。科学園記録種。(た)Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.