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歩道に直径2-3センチの白い花がいくつも落ちています(左写真)。5枚の花びらの根元が同じ方向に渦巻きのように巻き込まれているのが面白い気がします。どこから落ちたのだろうとすぐ上を見てもわかりません。かなり上のほうから落ちて来たようです。
これはキョウチクトウ科のテイカカズラの花です。常緑のつる性木本で、高い木の幹や岩などによじ登ります。中の写真はスギの木にからみついているものです。フジのようにつるがぐるぐると巻き付くのではなく、テイカカズラは茎から気根を出してよじ登っていきます。
枝に付いている花は右写真のようになります。地面に落ちた花(左写真)と少し違うように見えますが、地面に落ちたものは花の裏側が見えているのです。つまり花のつけ根に長さ7-8ミリの黄色い萼筒が付いていることがわかります。
テイカという名前は鎌倉時代初期の歌人である藤原定家に由来します。(よ)
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