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第1樹木園でヤブニッケイの花が見られます。葉の付け根の葉腋から長い柄のある花序を出し、その先端に淡い黄緑色のとても小さな花を付けています(左写真)。花被は筒形で上部が6裂しています(右写真)。
ヤブニッケイは先日紹介したクスノキと同じくクスノキ科クスノキ属で、花の様子などもクスノキにとてもよく似ています。クスノキ属の葉は葉脈の形に特徴があり、主脈と基部近くから左右に分かれる2本の支脈の計3本の脈が目立ち、ヤブニッケイの葉にもその特徴が見られます(左写真)。
近縁のニッケイ(肉桂)に似て芳香があるものの、ニッケイより劣るため、つまらないものという意味でヤブとつけられたようです。分布は福島以南の本州、四国、九州、沖縄など。(よ)Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.