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第2樹木園の林床などでハエドクソウが咲いています。高さは30-70cmの多年草。葉は茎の下のほうに対生して付き(左写真)、細長い茎が長く伸びて、下から順に実(2枚目写真)、花(2枚目写真)、つぼみ(4枚目写真)が付きます。茎が細いので、カメラのピントを合わせるのに苦労します。花は唇型、実は棘が付いていて動物などにくっついて運んでもらうようになっています。
ハエドクソウという名前はいかにも毒がありそうです。根を煮詰めた汁ではえ取り紙をつくったことによるそうですが、近年のはえ取り紙は(毒というより)粘着力で虫を捕らえるようになっていると思うので、かなり昔のはえ取り紙でしょうね。
ハエドクソウにはナガバハエドクソウという変種があり、両者が種のレベルで別という見解もあります。写真の個体は細かく分けるとナガバハエドクソウになるようです。(よS)
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