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彼岸通りの数箇所でマンリョウの花が咲いています(左写真)。冬になる赤い実は緑の葉との対比でよく目立ちますが、花は小さく地味な色であまり目立ちません。
マンリョウは、国内では関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄の常緑樹林内に自生します。サクラソウ科ヤブコウジ属で、カラタチバナやヤブコウジも同じ属です。
枝先に散形状に10数個の花をつけ(中写真)、花の形はヤブコウジとたいへんよく似ています。白い花冠が5裂し、5本の雄しべの葯が合着した中から、1本の花柱(雌しべの先端)が長く突き出ています(右写真)。花粉は葯の内側に出ているようですが、どんな虫がどのように送粉しているのでしょうか。(よ)
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