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ミツバの花(7月)

ミツバおひたしや和え物、お吸い物などでよく使われるミツバは、山野の湿り気のある林内や林縁などに生える、高さ30-80cmの多年草です(左写真)。セリ科ミツバ属。葉は3出複葉で、この葉の形はお吸い物などで見慣れていますね。

園内では沢の近く、例えば釣舟草通りの沢に沿った道などでみかけます。白い5枚の花弁を持つとても小さな花(両性花)が咲いていますが(右写真)、個々の花が非常に小さいので咲いていることを見逃してしまいそうです。セリ科によく見られるような(例えばセリやセントウソウなど)小さな花がまとまってひとつの面になるような形にならず、花柄の長さに長短があってまばらに花がついています(中写真)。

ミツバを含むセリ科の多くの植物が、アゲハチョウ科のキアゲハの幼虫の食草となります。園内ではキアゲハをあまり見かけませんが、もし黄緑色の地色に黒い横縞のある芋虫を見つけたら、キアゲハの幼虫かもしれません。(よ)

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