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雄を捕まえて嗅いでみると、レモンのような匂いがする。草原にも生息するが、どちらかといえば樹林的な環境を好む傾向が強いため、山あいでみる白いチョウの多くは、モンシロチョウではなくこのスジグロシロチョウであることが多い。
東京都周辺では1980年代ごろにいったん増加し、1990年代以降にはまた減少したらしいことが最近わかってきた。その原因についてはまだ完全には明らかになっていない。チョウがなぜ増えたり減ったりするのかも、単純な問題ではないようだ。夏型は春型に比べて、裏面の黒条の発達は悪いが、翅表の黒い斑紋は強く現れる。科学園記録種。(た)
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