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ツクツクボウシタケ(8月)

ツクツクボウシタケツクツクボウシタケは生きた昆虫に寄生して殺してしまうカビの一種です。名前に“タケ”と付いているので、キノコのようなものを想像しがちですが、野外では、普通はキノコのように見えず、白い胞子の塊のようなものが地上にでているだけで、柄の部分はほとんど見えません。

掘り出してみると、かなり長い柄で寄主体とつながっているのが分かります。ツクツクボウシという名前で分かるように、たいていの場合、ツクツクボウシなどのセミの幼虫が寄主ですが、セミではないガガンボや蛾の蛹などがこの菌に感染して死亡することもあります。

この菌は、セミにとっては天敵となっています。集団発生していることも多く、セミの天敵としての潜在能力は、案外大きいかもしれません。8月~10月頃まで見られます。(し)

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