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「木を見ているとどれも同じように見えて」と言う方がたくさんいます。注意深く見れば、それぞれ違っているのですが、見分けられないことが多いのではないでしょうか。葉の形、葉のつき方、樹皮の色や様子など、いろいろなところに注目して、木の種類を調べていきますが、中でも、実がついていると区別がつきやすいものです。
写真のミツバウツギ(ミツバウツギ科)は、実を見つけることができれば、確実に区別のできる木です。林の縁ややぶに生える小高木です。花期は5-6月ですが、そのあと、2-2.5cmの袴のような形をした実をつけます。現在は緑色ですが、これから熟して茶色に変色していきます。ミツバの名のとおり、3出複葉と呼ばれる、3枚の小葉で1枚の葉を構成する植物です。
木についている実を探してみると、森がもっと身近になるかもしれません。ミツバウツギは、第2樹木園、標識柱15番付近で見られます。(か)
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