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ナミヒカゲ(9月)

ナミヒカゲ夏に郊外の小学校の教室の窓でバタバタしていて、「蛾だ,蛾だ」とみんなに言われているのは、このナミヒカゲかサトキマダラヒカゲだろう。雑木林ではカブトムシと一緒に樹液に来ていることも多く、落ちた果実にも良く集まる。

平地にも山地にも普通だが、全国的には近縁のクロヒカゲよりも分布は狭く、またクロヒカゲと異なり、原生林のような環境やスギ植林には少ない。両種が混生する場所では、1化目の発生は本種がかなり遅れる。飛び方は一般に本種の方が素早く、クロヒカゲとは地色と裏面の斑紋などが異なる。日本列島の特産種。科学園記録種。(た)

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