ここから本文です。
第2樹木園にあるネコノチチの実がきれいです。面白い名ですが,その実の形がネコの乳首に似ているところから名付けられたようです。実が熟すに従って,緑→黄→橙→赤→黒と色を変えて行きますが,変わり方が不ぞろいなので,いろいろな段階の実が混在して,ちょうど今は各色が同時に見られます。
ネコノチチにはもうひとつ面白い特徴があります。葉が互生しますが,ただの互生ではなく右・右,左・左,と同じ側に2つずつ出るのです。実のなっている大きな木よりも,そばにいくつも生えている実生苗で見た方が,枝が長くて分かりやすいでしょう(写真右)。この生え方は「コクサギ型葉序」と呼ばれ,コクサギ,ケンポナシ,サルスベリ,ヤブニッケイなども同じ葉序です。(し)
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.