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ヤマドリタケモドキ幼菌(9月)

ヤマドリタケモドキこのところの雨そして涼しさで,園内にはまた色々なキノコが発生しています。これはイグチ目イグチ科ヤマドリタケモドキ(あるいはヤマドリタケ)の幼菌です。

ヤマドリタケはヨーロッパでは一番人気の野生キノコで,フランスではセップ,イギリスではペニーバン,ドイツではシュタインピルツ,そしてイタリアではポルチーニと呼ばれています。ポルチーニと聞けば日本でもイタリア料理店などでも有名なキノコですね。ポルチーニとはラテン語で「子豚ちゃん」を意味します。しばしば傘よりも柄が太くなるこの独特の形,しかもそのムッチリとした柄は白く,これが名前の由来のようです。幼菌でも始めからこの形なんですね。いっぽう,つまんでみるとこれが意外としっかりと硬く,ドイツ名の意味「石のキノコ」もうなづけます。

日本産のものは以前はすべてヤマドリタケモドキとされていましたが,最近ではヤマドリタケも発生すると言われています。ヤマドリタケは針葉樹林内で発生するとのこと。広葉樹林の近くに発生していたこの写真の個体はヤマドリタケモドキの可能性が高いです。残念ながら「モドキ」は若干味が落ちるそうです。(や)

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