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ホトトギスの仲間で、ユリ科ホトトギス属のヤマホトトギスです。第2樹木園や第3樹木園などで見られます。
花被片の反り返りが非常に大きく、ほぼ下向きになっています。おしべは白い色で6本です。めしべは上部で3裂し、さらに先端が2裂し、色はまだらです。花が開いてしまうと、花被片の下に隠れて見えにくくなりますが、つぼみの時に見ると、花の下部に丸く膨らんだ距(きょ)が見え、この中に蜜がでます。
中央の花にハキリバチの仲間が来て、下を向いて蜜を吸っています。体長がやや短く、ハチのおしりがおしべの葯やめしべの柱頭に触れるには十分ではないようです。花の立場からみれば、花粉を媒介してもらうには、もう少し大きなハチのほうが有効なようです。(写:も、文:よも)
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