ホーム > 業務紹介 > 活動報告 > 平成30年度トピックス

更新日:2020年2月17日

ここから本文です。

平成30年度トピックス

 東北育種場が選定したスギ10個体が特定母樹として指定されました

  • 東北育種場が選定した、スギ精英樹の第2世代候補木の中から特に成長の優れた10個体が農林水産大臣から特定母樹として指定されました。これら開発した品種は、今後の東北地方の森林整備のため広く普及を図っていきます。
     

    系統名

    登録された日

    特に成長の優れたスギ品種

    スギ東育2-187

    スギ東育2-192

    スギ東育2-213

    スギ東育2-224

    スギ東育2-228

    スギ東育2-231

    スギ東育2-236

    スギ東育2-410

    スギ東育2-412

    スギ東育2-414

    平成31年3月5日

 新品種を開発しました

  • 平成31年2月1日に開催された優良品種・技術評価委員会において、東北育種場から申請したマツノザイセンチュウ抵抗性品種12系統(アカマツ7系統、クロマツ5系統)が品種として承認されました。これら開発した品種は、今後の東北地方の森林整備のため広く普及を図っていきます。

    マツノザイセンチュウ抵抗性品種

    アカマツ

    岩手(藤沢)アカマツ40号

    岩手(花泉)アカマツ1号

    岩手(花泉)アカマツ59号

    岩手(花泉)アカマツ63号

    岩手(花泉)アカマツ72号

    岩手(花泉)アカマツ78号

    岩手(花泉)アカマツ128号

     

    クロマツ

    山形(酒田)クロマツ247号

    山形(酒田)クロマツ259号

    山形(遊佐)クロマツ157号

    山形(遊佐)クロマツ166号

    山形(鶴岡)クロマツ40号

これまでに東北育種場で開発されたマツノザイセンチュウ抵抗性品種一覧

 滝沢市立一本木小学校5年生の見学受入

  • 11月8日、滝沢市立一本木小学校5年生の児童23名が来場しました。東日本大震災からの復興についての学習の一環で、当育種場より「奇跡の一本松」の後継樹育成について解説し、その後、場内で保存されているツギキ(接ぎ木)4兄弟「ノビル」「タエル」「イノチ」「ツナグ」の樹高、胸高直径及び根元直径の測定を行いました。児童の皆さんは、初めて使う測桿(そっかん)や輪尺(りんじゃく)などの調査道具に興味を示しながら測定を行いました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡下さい。
    座学 道具説明 20181108樹高測定

    奇跡の一本松についての解説

    調査道具について解説

    樹高測定の様子

 滝沢市立一本木小学校6年生の見学受入

  • 10月2日、滝沢市立一本木小学校6年生の児童21名が来場しました。「奇跡の一本松」の後継樹育成について解説し、その後、場内で保存されているツギキ(接ぎ木)4兄弟「ノビル」「タエル」「イノチ」「ツナグ」の樹高、胸高直径及び根元直径の測定を行いました。児童の皆さんは昨年もツギキ4兄弟の測定を行っており、その成長に驚くとともに、樹木について大きな関心を示し、様々な質問を受けました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    ポスター説明 樹高測定の様子 根元径測定

    ポスターを使っての説明

    樹高測定の様子

    根元直径測定の様子

弘前大学農学生命科学部生物学科の見学受入

  • 9月20日、弘前大学農学生命科学部生物学科の学生達7名が来場しました。座学では東北育種基本区の育種事業について講義し、その後、場内の保存園で第2世代選抜育種の手法や立木の材質調査方法について説明しました。当場で開発し保存している第2世代精英樹の育成管理の仕方や、ファコップを用いた材質の剛性調査等に大きな関心を示し、様々な質問を受けました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    弘前大学講習座学 弘前大学講習説明 弘前大学講習実技

    育種事業の概要説明

    次世代選抜育種の説明

    材質調査の実技

東北育種場が選定したスギ5個体が特定母樹として指定されました

  • 東北育種場が選定した、スギ雪害抵抗性品種の第2世代候補木の中から特に成長の優れた5個体が農林水産大臣から特定母樹として指定されました。これら開発した品種は、今後の東北地方の森林整備のため広く普及を図っていきます。
     

    系統名

    登録された日

    特に成長の優れたスギ品種

    スギ東育耐雪2-325

    スギ東育耐雪2-327

    スギ東育耐雪2-335

    スギ東育耐雪2-342

    スギ東育耐雪2-353

    平成30年9月3日

山形県立村山産業高校学生のインターンシップ受け入れ

  • 山形県立村山産業高校農業環境科2年生5名が、インターンシップとして東北育種場奥羽増殖保存園に7月9日から11日まで来場し、ザイセンチュウ接種やスギ採穂木の整枝剪定・施肥、さし木によるクローン増殖等を体験しました。生徒達は苗木の育成や山への植林等に関心をもっており、剪定位置の確認やさし穂の長さの調整等について質問しながら熱心に取り組んでいました。今後も各機関からの依頼に積極的に応じ、森林づくりの基盤となる林木育種の重要性の紹介等を通じて、地域の森林、林業の発展に貢献していきたいと考えています。
    H30村山産業高校インターン1 H30村山産業高校インターン2 H30村山産業高校インターン3

    マツノザイセンチュウ接種の実技

    採穂木の整枝剪定の実技

    さし木増殖の実技

岩手大学農学部植物生命科学科の見学受け入れ

  • 7月5日、岩手大学農学部植物生命科学科の学生41名が来場しました。座学のほか場内の苗畑や温室、保存園の見学をしました。農作物と林木の育種の違いに大きな関心があったようです。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    岩大座学0703 岩大温室見学 岩大ミニチュア採種園見学

    座学の様子

    温室見学の様子

    場内見学の様子(ミニチュア採種園)

盛岡市立下橋中学校の生徒が職場体験のため来場

  • 7月3日、盛岡市立下橋中学校の生徒6名が職場体験のため来場しました。座学のほか、マツノザイセンチュウ接種体験をはじめ、ツツジやフジのさし木増殖、樹高や胸高直径の調査等を行いました。学校の授業とは違うことや初めて使う道具などで戸惑いながらも、積極的に取り組んでいました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    下橋中座学 下橋中ザイセンチュウ接種 下橋中さし木

    座学の様子

    マツノザイセンチュウ接種体験の様子

    さし木実習の様子

岩手県森林組合職員初任者の研修受け入れ

  • 6月14日、岩手県森林組合の職員22名が来場し、岩手県における林木育種の取組について説明しました。苗畑では、つぎ木・さし木など苗木の仕立て方や育苗管理について、森林組合の業務と直接関係が深いことから熱心な質問が相次ぎました。今後の業務に活かしていただくことを願っています。
    県森連1 県森連2

    苗畑見学の様子

    苗畑見学の様子

岩手大学農学部森林科学科の実習受け入れ

  • 5月31日、岩手大学農学部森林科学科の学生29名が来場し、森林造成学実習の一環として林木の増殖実習を行いました。学生の皆さんは職員の説明を熱心に聞きながら真剣な面持ちでツツジやスギのさし木・つぎ木に取り組んでいました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    岩大座学 岩大さし木

    座学の様子

    さし木実習の様子

「自然世塾」の講座開催への協力

  • 5月26日、地域で森林・自然学習に取り組む「自然世塾」の会員約50名が来場し、東北における林木育種事業の説明の後、苗畑など場内を案内しました。自然や植物に関心が高い方が多く、咲き始めたクロマツの球果やスギの芽生えなどを興味深く観察していました。これを機会に、より多くの方々に林木育種の取組への理解が深まることを願っています。
    自然世塾座学 自然世塾野外 自然世塾苗畑

    座学の様子

    保存園見学の様子

    苗畑見学の様子

【林木遺伝子銀行110番の取組】「唐崎の松」の後継樹が里帰り

  • 新潟県新発田市にある国指定名勝の清水園(旧新発田藩下屋敷)の庭園内にある「唐崎の松」は樹高10m、幹周り約2mの名木ですが、数年前より枝や葉の衰弱が進んでいました。平成28年2月に北方文化博物館から増殖の依頼を受け同月に穂木を採取し、つぎ木で増殖を行いました。
    4月18日、「唐崎の松」のつぎ木苗3本の里帰りを行い、関係者の手により昨年8月に伐採した原木の切り株のそばに植樹がなされました。地域の関係者は「元の姿に育ってくれることが楽しみ」と期待していました。
    東北育種場では、枯損のおそれ、また伐採される天然記念物など貴重な樹木の後継樹を増殖する無料サービス「林木遺伝子銀行110番」を行っていますのでご相談ください。
唐崎の松苗木 唐崎の松植樹風景 唐崎の松記念撮影

今回里帰りした苗

植樹の様子

記念撮影

お問い合わせ

所属課室:東北育種場連絡調整課 

〒020-0621岩手県滝沢市大崎95

電話番号:019-688-4518

FAX番号:019-694-1715

Email:touhokuikusyu@ffpri.affrc.go.jp