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更新日:2021年2月17日

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活動報告

 岩手県合同成果報告会を開催

  • 令和3年2月10日(水)、岩手教育会館において、岩手県林業技術センター及び森林総合研究所東北支所とともに合同成果報告会を開催しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、受付での消毒や検温、マスク着用の徹底、1つおきに着席してもらうなどの対策をした上で開催し、東北地方の林業関係者等90名が参加しました。
    現在、カラマツは集成材等の原料として需要が増大しており、効率的な増殖方法が求められていることから、当育種場から井城育種研究室長より、「カラマツにおけるクローン増殖技術の高度化」という題目で、管穂を利用したつぎ木の活着率やその後の成長、穂木の簡易的な保存方法等について発表しました。
    今後も苗木増殖技術の高度化や普及を進めていきます。

     

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    発表の様子

     

 ラジオ番組「東北のもり」に出演

  • 令和3年1月12日(火)、エフエム岩手の番組「夕刊ラジオ」の「東北のもり」に東北育種場の井城育種研究室長が出演しました。     例年10月に森林総合研究所東北支所と森林整備センター東北北海道整備局盛岡水源林整備事務所とともに一般公開を実施していますが、新型コロナウイルス感染症のため中止となりました。一般公開に代わる広報として、昨年10月から今年3月まで毎月第2火曜日にラジオ放送で研究や事業の紹介を行っています。                                                           1月は東北育種場が担当し、井城室長より「マツ枯れに強いマツをつくる」というテーマで放送しました。まず、東北育種場で行っている研究について紹介し、その後、マツ枯れの原因であるマツ材線虫病や、その被害を受けているアカマツやクロマツとはどういうものか、そして、マツ材線虫病に強いマツの開発方法や普及状況等について紹介しました。一般の方に言葉だけで内容が伝わるよう専門用語をなるべく使用しないよう工夫しました。岩手県は「南部アカマツ」が県木であり、地域の方にも関心を持ってもらえたことと思います。                                                           今後も新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、広報活動を行っていきます。

     

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    パーソナリティの高野さん(左)

    と井城室長(右)

     

 クロマツ採種園およびスギ採穂園の管理等について、講習・指導を実施

  • 東北育種場では、東北各県からの要望に応じて、クローン増殖の方法や採種穂園の管理等についての講習・指導を実施しています。令和2年10月に新潟県からの要望を受けて、クロマツ採種園の樹形誘導・施肥及び、スギ採穂園の管理等についての講習・指導を実施しましたので概要を紹介します。
    1 クロマツ採種園の樹形誘導・施肥
     新潟県では、治山事業における海岸林造成を中心に活用していくことを目的に、平成27年度から抵抗性クロマツ採種園を造成し、種子供給にむけて取り組んでいます。この採種園の管理について講習指導の要望を受けましたので、新潟県の職員等を対象に、採種木の樹形誘導や施肥等について実技を交えた指導と意見交換を行いました。
     最初に新潟県森林研究所の会議室にて資料を用いて樹形誘導方法について説明し、その後新潟県が管理する朝日林木育種園に移動し、園内に造成されている採種園にて採種木の樹高や樹形を見ながら、断幹時期や断幹する位置、各枝の剪定部位や剪定後の管理等について指導を実施しました。参加した講習生からは、新潟県という冬期積雪の多い地域の実情を踏まえた各種作業の時期や、マツの枝から萌芽枝を出させるための注意点等について熱心に確認や質問がありました。その後、樹形誘導を行った後には必ず施肥を行い、樹勢の回復に努めることを説明しました。
    2 スギ採種木からの穂木選別・管理
     新潟県では花粉症対策に資するため、平成22年度から無花粉スギの採穂園を造成し、穂木の売払いを実施しています。この採穂園における穂木の選別と管理について講習指導の要望を受けましたので、新潟県の職員等を対象に、採穂木からの穂木の選別や採穂木の維持管理等について、実技を交えた指導と意見交換を行いました。
     新潟県が管理する和島林木育種園にて、最初に資料を用いて説明し、その後園内に造成されている採穂園に移動し、採穂木から萌芽している穂木について、さし穂に使える穂木の見分け方や、穂木採取後の剪定に際しての注意点等について、実技を交えた指導を実施しました。参加した講習生からは、穂木を選別する時に特に気をつける点や穂木の長さ、採取後の剪定において翌年以降も多くの穂木を萌芽させるための主枝の剪定位置等について熱心に確認や質問がありました。その後、樹形誘導を行った後には必ず施肥を行い、樹勢の回復に努めることを説明しました。
       今後も引き続き、育種事業に携わる皆様の要望に適切に対応出来るよう各種講習・指導に取り組んでまいりますので、是非ご活用下さい。

     

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    クロマツ採種木の樹形誘導手法の実技指導

    スギ採穂木からの穂木選別に関する実技指導

     

 花粉発生源対策普及イベントに講師として出席

  • 令和2年10月30日(金)、アピオあおもりにおいて、(一社)全国林業改良普及協会主催の花粉発生源対策普及イベントが開催されました。当育種場の谷口育種課長より「花粉症対策に資する品種の開発」について講演を行い、少花粉スギや無花粉スギの開発への取組内容について、一般の方に広く紹介しました。

     

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    講演の様子

     

 【林木遺伝子銀行110番の取組】「華蔵寺の宝珠マツ」の後継樹が里帰り

  • 令和2年6月25日(木)、岩手県陸前高田市の華蔵寺において、「華蔵寺の宝珠マツ」(クロマツ)の里帰りが行われました。
    通常のマツは、新梢の先端に雌花が、新梢の基部に雄花が咲きますが、「華蔵寺の宝珠マツ」は、新梢の基部に雌花が雄花のように集まって咲くという特徴を持っています。そのため、球果が鈴なりに数十個ひとかたまりにつく様子が、宝珠を連想させることからこの名前で呼ばれています。
    その形態は学術上有益なものとして国指定天然記念物に指定されていますが、原木は平成27年頃から衰弱し、平成29年に枯死しました。
    東北育種場では、場内に保存していたクローン個体から平成30年につぎ木増殖を行い、2年かけて植樹できる大きさまで育成しました。
    東北育種場長、華蔵寺の畑山住職、陸前高田市教育長のあいさつ後、里帰り苗木の引き渡し、続いて原木があった場所への植樹が行われました。畑山住職は、「まずは元気に育ってほしい」と今後の成長に期待していました。再び、地域から親しまれた「華蔵寺の宝珠マツ」が蘇ることを願ってやみません。
    東北育種場では、天然記念物や巨樹、名木等の樹木が高齢等で衰弱している場合などに、後継樹を増殖する無料サービス「林木遺伝子銀行110番」を行っていますので、ご相談ください。

     

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    宝珠のような鈴なりの雌花

    宝珠マツの苗木の引き渡し

    華蔵寺の住職らによる植樹

     

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    元の場所に植樹された宝珠マツ

     

    令和元年度

    平成30年度

    平成29年度

    平成28年度

    平成27年度

    平成26年度

    平成25年度

    平成24年度

    平成23年度