令和3年度トピックス
ラジオ番組「東北のもり」に出演
- 令和4年1月11日(火)、エフエム岩手の番組「夕刊ラジオ」の「東北のもり」のコーナーに東北育種場の織邊係員が出演しました。
東北育種場は、例年10月に森林総合研究所東北支所と森林整備センター東北北海道整備局盛岡水源林整備事務所とともに一般公開を実施していますが、今年度も昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症防止対策のため中止となりました。このため、一般公開に代わる広報として、昨年10月から今年3月まで毎月第2火曜日にラジオ放送で3機関が順番に研究や事業の紹介を行っています。
1月を担当した東北育種場からは、織邊係員が名木のクローン増殖サービスと題して「林木遺伝子銀行110番」について話しました。放送では、天然記念物や巨樹、名木等が高齢で衰弱している場合などに後継樹をクローン増殖し、所有者の元へお返しすることやこれまでに対象となった木、どのように増殖するのか等「林木遺伝子銀行110番」事業の説明を行うとともに、事業を進めていくにあたっての苦労話などを紹介しました。地元の方々に親しまれ、ふるさとのシンボルとなっている名木等を復活させる話だったのでリスナーの方にも関心を持ってもらえたのではないでしょうか。
「林木遺伝子銀行110番」は、全国の育種場や林木育種センターで行っていますので、ご相談をお待ちしています。
今後も新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、引き続き広報活動を行っていきます。
※番組パーソナリティの高野さんとのやりとりの詳細は、こちら(PDF:465KB)
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パーソナリティの高野さん(左)
と織邊係員(右)
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盛岡森林管理署の職員等が来場しました
- 令和3年11月8日、盛岡森林管理署の職員、滝沢市や紫波町の担当者、民間業者の計12名が来場されました。
当場の概要や林木育種事業の流れについて説明を受けた後、実際に原種園やミニチュア採種園、苗畑、林木ジーンバンク事業を行っている温室などの施設を見てまわりながら、それぞれの用途や働きなど、当場で進めている林木育種事業について活発な質疑が行われました。
なお、今回の視察は、林業の専門家でも育種場の業務を正確に把握している人は多くないことから、育種場の役割について、現場を見ながら解説してもらいたい、との要望を受け実現したものです。
当場では、見学等を随時受け付けております。新型コロナウイルス感染症のため、実施が困難な内容もございますが、お気軽にご連絡ください。
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苗畑の見学
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原種園の見学
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品種改良とコンテナ苗について説明
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岩手大学農学部森林科学科の学生実習を受け入れました
- 岩手大学農学部森林科学科の学生34名が令和3年6月17日(木)、24日(木)の2日間に分かれて東北育種場に来場し、ツツジのさし木とスギのつぎ木の実習を行いました 。
例年開催されている当実習は、新型コロナウイルス感染症のため昨年は中止となりましたが、今年は室内での座学を中止し、学生を半分ずつにして2日間に分けて受け入れるなど、感染対策を行った上で実施しました。
当日は、屋外で遺伝資源管理課長から林木育種とはなにかについて説明した後、グループに分かれて実習に入りました。まず、ツツジのさし木では、各人が場内のツツジから枝を採り、その後、さし穂の葉をどれくらい残すかなど職員に聞きながら、一人4本ずつさし付けを行いました。ナイフを使って切り口をくさび形にする作業では、最初はおぼつかない手つきでしたが、すぐに慣れて作業を行えるようになりました。
スギのつぎ木では、職員が準備していた30cm程の枝からつぎ穂を選び、つぎ穂と台木の形成層を合わせることなどのつぎ木のポイントを職員から教えてもらいながら、割りつぎの方法を学びました。
学生の皆さんにとっては初めての経験でしたが、真剣な表情で作業に集中して取り組んでいました。良い経験になったのではないかと思われます。
各育種場及び林木育種センターでは、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けております。新型コロナウイルス感染症のため、実施が困難な内容もございますが、お気軽にご連絡ください。
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職員によるさし木の指導
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さし木の様子
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職員がつぎ木のやり方を解説
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つぎ木の様子
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