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更新日:2020年7月2日

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令和元年度トピックス

 東北育種場が選定したスギ3個体が特定母樹として指定されました

  • 東北育種場が選定したスギの第2世代精英樹の中から、成長量、幹の通直性等の特性が特に優れた3個体が農林水産大臣により特定母樹として指定されました。今後、これらの系統の普及を通じて優良な種苗の供給を図り、東北地方における森林整備の推進に貢献していきます。
    樹種

    系統名

    登録された日

         スギ     

    スギ東育2-387

    スギ東育2-391

    スギ東育2-392

    令和2年3月2日

 東北育種場が選定したカラマツ5個体が特定母樹として指定されました

  • 東北育種場が選定したカラマツの第2世代精英樹の中から、成長量、幹の通直性等の特性が特に成長の優れた5個体が農林水産大臣から特定母樹として指定されました。今後、これらの系統の普及を通じて優良な種苗の供給を図り、東北地方における森林整備の推進に貢献していきます。       
    樹種

    系統名

    登録された日

         カラマツ     

    カラマツ東育2-31

    カラマツ東育2-32

    カラマツ東育2-35

    カラマツ東育2-37

    カラマツ東育2-38

    令和元年11月28日

 【林木遺伝子銀行110番の取組】「極楽寺の野中ザクラ」の後継樹が里帰り

  • 新潟県阿賀町の極楽寺の境内にある国指定天然記念物「極楽寺の野中ザクラ」は濃紅で大輪の美しい花を咲かせるオオヤマザクラですが、カワウソタケの被害により腐朽が進行していました。
    阿賀町より今回、町立上川小学校の統合を記念して校庭内に里帰り苗木を植樹したいとの要請を受け、10月30日水曜日に里帰りに合わせ植樹式を行いました。
    阿賀町教育長、東北育種場長のあいさつの後、69名の全校児童らにより里帰り苗木2本の植樹が行われました。子どもたちにとっては大変良い思い出になり、「元気に育って、また大きな花を咲かせて欲しい」と期待していました。
    東北育種場では、枯損のおそれ、また伐採される天然記念物など貴重な樹木の後継樹を増殖する無料サービス「林木遺伝子銀行110番」を行っていますのでご相談ください。
    2019東育里帰り野中桜1 2019東育里帰り野中桜2 2019東育里帰り野中桜3

    阿賀町教育長と代表児童による土入れ

    順番で土入れを行う児童たち

    植樹後の記念撮影

令和元年度一般公開が開催されました

  • 10月5日土曜日に森林総合研究所東北支所において、同支所及び東北北海道整備局森林整備センター盛岡水源林整備事務所と合同で一般公開が開催されました。
    東北育種場は、さし木の体験、マツを枯らすマツノザイセンチュウの顕微鏡による展示、木の実などを使った木工教室を行いました。来場者の方から、さし木については、方法や対象樹種について多くの質問を頂くとともに「管理の方法が分からなかったので勉強になった」との声や、顕微鏡で初めて見るマツノザイセンチュウに「こんなに小さいのに動いているんだ。」などの声が聞こえました。木工教室では子供達がドングリやマツボックリでクラフト作りに熱心に取り組み、出来あがった作品はどれも力作揃いでした。
    併せて公開講演会も開催され、当場からは矢野主任研究員が「種から始まる森づくりー品種改良の現場からー」について講演を行いました。
    当日は、400人を超える方が来場され盛況でした。
    2019さし木体験 2019ザイセンチュウ展示 2019木工教室作品東育

    さし木体験の様子

    マツノザイセンチュウの展示

    木工教室の作品

    2019公開講演会東育

    公開講演会で研究の紹介

 【林木遺伝子銀行110番の取組】「奇跡の一本松」の後継樹の植樹

  • 9月22日日曜日、岩手県陸前高田市において、高田松原津波復興祈念公園 国営追悼・祈念施設 道の駅高田松原及び東日本大震災津波伝承館のオープン式典が行われました。
    式典において、高円宮妃殿下及び関係者により、津波から唯一生き残った「奇跡の一本松」の後継樹が記念植樹され、東北育種場で育苗し4月に陸前高田市へ里帰りした苗木も植樹されました。
    「奇跡の一本松」は、震災復興に向けて歩む人たちの心の支えとなる存在です。これをきっかけに、いつの日か高田松原が元の姿に戻ることを願ってやみません。今後も林木遺伝子銀行110番の取組を通じて、後継樹を後世に残したいという地域の皆様の大きな思いに応えていきます。

    奇跡の一本松2011

    記念式典2019

    生き残った「奇跡の一本松」(2011年6月撮影)

    植樹された「奇跡の一本松」の後継樹

 フィンランドの自然資源研究所(Luke)が来場

  • 9月18日、フィンランド自然資源研究所(Luke)よりDr.Haapanen氏、Dr.Aronen氏、Dr.Kujala氏の3名が来場され、スギのミニチュア採種園や苗畑、マツノザイセンチュウ抵抗性の接種検定を行っている温室などを見学しました。秋らしい涼しい空気の中、フィンランドの研究開発と比較しながら、東北育種場で進めている林木育種事業について活発な質疑が行われました。
    また、フィンランドの研究者からは「大変有意義な視察ができ感謝する」旨、コメントがありました。
    苗畑意見交換 ザイセンチュウ温室見学 Luke記念撮影

    苗畑での意見交換

    マツノザイセンチュウ接種検定温室見学

    記念撮影

 東根市立神町中学校の職業体験受け入れ

  • 6月26日から28日の3日間、東根市立神町中学校の2年生1名が職業体験として奥羽増殖保存園に来園しました。スギ採穂木への施肥作業やさし木によるクローン増殖、スギの樹高調査や着花促進処理等の作業を一緒に行いました。初めて見聞きすることも多かったようですが、疑問点を積極的に質問するなど、関心を持って作業に取り組んでいました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    2019奥羽神町中学校体験さ温室 2019奥羽神町中学校体験さし木 2019奥羽神町中学校体験ジベレリン処理

    さし木の説明

    さし木によるクローン増殖体験

    スギの着花促進処理体験

 岩手大学農学部植物生命科学科の見学受け入れ

  • 6月27日、岩手大学農学部植物生命科学科の学生42名が来場しました。座学のほか、場内のミニチュア採種園や特定母樹を育成している苗畑などを見学しました。ジベレリン処理や剪定のサイクルなど、ミニチュア採種園の管理に関する質問があり、林木の品種開発や種子生産に関心が高まったようです。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    2019岩大植物生命科学科座学 2019岩大植物生命科学科ミニチュア 2019岩大植物生命科学科苗畑

    座学の様子

    場内見学の様子(ミニチュア採種園)

    場内見学の様子(苗畑)

 岩手大学農学部森林科学科の実習受け入れ

  • 5月30日、岩手大学農学部森林科学科の学生29名が来場し、森林造成学実習の一環として林木の増殖実習を行いました。学生の皆さんは職員の説明を聞きながら、スギのつぎ木やツツジのさし木に真剣に取り組んでいました。また、多くの質問も受け、熱心さが伝わってきました。東北育種場では、小・中学校、高校、大学等からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
    2019岩大座学 R1岩大つぎ木実習

    座学の様子

    つぎ木実習の様子

お問い合わせ

所属課室:東北育種場連絡調整課 

〒020-0621岩手県滝沢市大崎95

電話番号:019-688-4518

FAX番号:019-694-1715

Email:touhokuikusyu@ffpri.affrc.go.jp