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更新日:2020年4月23日

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イギリスのカントリーサイド―人と自然の景観形成史―

イギリスのカントリーサイド 表紙
  • 著者:オリバー・ラッカム
  • 監訳者:奥敬一*・伊東宏樹*・佐久間大輔・篠沢健太・深町加津枝
    (*:森林総合研究所職員)
  • 発行:昭和堂
  • ISBN:978-4-8122-1142-7
  • 発行年:2012年
  • 定価:本体7500円+税

本書は、イギリスの農村景観保全の方向性におおきな影響を与えたThe History of the Countryside (Oliver Rackham著)の全訳です。原著者のラッカム博士はケンブリッジ大学のフェローで、専門の植物学のほか景観や歴史についても造詣が深く、その知識と洞察力をもって、イギリスの農村地帯(countryside)を構成するさまざまな景観要素や動植物相について、歴史的な成り立ちとその保全すべき価値を丁寧に解説しています。イギリスと日本との間には歴史的・自然史的な相違点ももちろん多々ありますが、その一方で類似する点も少なからずあることがわかると思います。また、そこに織り込まれた環境史の視点と手法は、地域の枠を越えて参照すべきテキストともなっています。イギリスの農村景観のみならず、日本の里山などに関心のある多くの人におすすめします。

<目次>
序文
日本語版への序文
謝辞
凡例
日本語版凡例
第1章 地域
第2章 歴史的手法と証拠の活用
第3章 保全
第4章 動物と植物―絶滅と新たな出現―
第5章 樹林地
第6章 林間放牧地 樹木のある共有地、猟園、御猟場
第7章 植林
第8章 耕作地
第9章 ヘッジと石垣
第10章 ヘッジローと農地の樹木
第11章 ニレ
第12章 公道
第13章 ヒースランド
第14章 ムーアランド
第15章 草地
第16章 池・皿状地・人口の坑
第17章 マーシュ・フェン・河川・海
あとがき
参考文献
索引

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