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更新日:2018年8月8日

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公開シンポジウム「島の自然と未来をみんなで考えよう!奄美大島からネコ対策の明日をつくる」

【内容】
世界自然遺産を目指す奄美大島において、国指定天然記念物であるアマミノクロウサギやケナガネズミなどに対するネコ(イエネコ)による捕食問題が非常に深刻性を極め、その対策は急務です。このため、環境省は「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画(2018-2027年度)」を2017年3月に策定し、希少種生息地においてネコの捕獲を7月から開始しています。また地元自治体は「飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例」を策定し、飼いネコの管理対策を進めています。このような本格的ネコ対策は、わが国においては初めての取り組みです。世界自然遺産候補地選定に関する国際自然保護連合(IUCN)の評価(2018年5月)においても、こうした侵略的外来種対策は高く評価され、一層の充実が勧告されています。
本シンポジウムでは、奄美大島における最新のネコ対策確立の経緯を説明し、対策の法制度面から、供給源対策としてネコの飼養方法から、行政によるネコ対策の一つのTNR(捕獲・不妊去勢・放獣)から、及び希少種生息地におけるネコの被害や捕獲排除の効果などの検討をもとに現状と課題を報告します。
これらを踏まえて、パネルディスカッションにおいては、他地域の事例も含めた検討の上で、わが国における新たなネコ対策の構築を目指す議論を行います。

開催日時

2018年8月26日  (日曜日)12時30分開場、13時開演

場所

名称 早稲田大学(早稲田キャンパス3号館601教室)
住所 〒169-8050 新宿区西早稲田1-6-1
ホームページ 早稲田キャンパス(外部サイトへリンク)

主催・共催等

主催:
国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
外来ネコ問題研究会
後援:
環境省自然環境局、鹿児島県、奄美大島ねこ対策協議会、徳之島三町ネコ対策協議会、一般社団法人日本哺乳類学会、日本鳥学会、奄美ネコ問題ネットワークACN(一般社団法人奄美猫部、NPO法人奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会)、NPO法人徳之島虹の会、一般社団法人御蔵島観光協会
協力:早稲田大学野生動物ゼミ

内容

【公開シンポジウム プログラム】
1)「奄美大島における新たなネコ対策と本シンポジウムの趣旨」山田 文雄(外来ネコ問題研究会)
2)「ネコ問題解決に向けた「飼い猫適正飼養条例」と「奄美大島ノネコ管理計画」が目指すもの」諸坂 佐利(神奈川大学)
3)「ネコ問題の課題と解決策」長嶺 隆(NPO法人どうぶつたちの病院沖縄)
4)「奄美大島と徳之島におけるTNRの現状と課題」塩野﨑 和美(奄美野生動物研究所)
5)「希少種ホットスポットにおけるネコ問題の実態と対策」亘 悠哉(森林総合研究所)
6)パネルディスカッション「奄美大島からネコ対策の明日をつくる」
パネリスト:講演者、久野 優子[奄美ネコ問題ネットワーク(ACN)、奄美猫部]、岡 奈理子(山階鳥類研究所)、石井 信夫(東京女子大学)、ほか

費用

参加無料。

申込方法

事前申し込み不要。お気軽にご参加ください。

その他

【助成金】
・環境省環境総合推進費「4-1804」
・住友財団環境研究助成
・自然保護助成基金「第28期プロ・ナトゥーラ・ファンド助成」

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お問い合わせ

国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
野生動物研究領域
亘 悠哉
Tel:029-829-8257
Email: ywatari*affrc.go.jp
(注:*は半角@に置き換えてください)