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更新日:2011年2月3日

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関東・中部の中山間地域を活性化する特用林産物の生産技術の開発

1.課題の名称

関東・中部の中山間地域を活性化する特用林産物の生産技術の開発

2.研究期間

2006~2010年度

3.中核機関・研究総括者

馬場崎勝彦 (独立行政法人 森林総合研究所)

4.研究目的

関東・中部地方は、大消費地の首都圏等へのきのこや山菜等の特用林産物供給産地であり、中山間地域の家族労働を主体とする中小規模生産者がその中核を担ってきたが、近年、大規模生産企業のきのこ市場への参入や特用林産物の輸入増加によって、これら中小規模生産者の経営は非常に厳しい状況にある。そのため、消費地である首都圏等を対象に、大規模生産体系では実現できない中小規模生産者による多品目の特用林産物を長期に渡って生産する技術を開発する。

5.研究内容及び実施体制

(1) 林床等自然活用型特用林産物の生産技術の開発

((独)森林総合研究所、 岐阜県森林研究所、新潟県森林研究所、静岡県林業技術センター、神奈川県自然環境保全センター、群馬県林業試験場、千葉県森林研究センター、埼玉県農林総合研究センター森林・緑化研究所、茨城県林業技術センター、長野県林業総合センター、山梨県森林総合研究所、栃木県林業センター)

多様な特用林産物を長期に渡り安定生産する技術を開発する。

(2)山村・都市交流型特用林産物生産体験活動の構築

(茨城県林業技術センター、長野県林業総合センター)

特用林産物の生産体験ができる作業工程システムを構築し、消費者と生産者の交流を行う。

(3)特用林産物の高付加価値化技術の開発

((独)森林総合研究所、山梨県森林総合研究所、長野県林業総合センター、静岡大学)

特用林産物の機能性成分を高める安定栽培技術の開発および品種の育成を行う。

6.目標とする成果

多品目の特用林産物を長期に渡り、安定的に生産する技術が確立される。これにより、

(1)中小規模生産者の特用林産物を複合的に経営することによる経営の安定化

(2)安全で、高付加価値のある「自然味」に溢れた特用林産物の消費者への提供

(3)消費者が特用林産物の生産体験をするなどによる生産者と消費者の交流

が期待される。 

 

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