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木材の乾燥割れの原因を解明する画期的な新技術

 2011年12月16日掲載

論文名 A novel method of measuring moisture content distribution in timber during drying using CT-scanning and image processing techniques(CTスキャンと画像処理技術を組み合わせた木材乾燥中の含水率分布計測方法の開発)
著者(所属)

渡辺憲(森林総研)・Ciprian Lazarescu (University of British Columbia)・信田聡(東京大学)・Stavros Avramidis (University of British Columbia)

掲載誌

Drying Technology, 30巻3号, 256-262 (2012年) DOI: 10.1080/07373937.2011.634977

内容紹介

現在の住宅では狂いの少ない乾燥材の利用が進んでいますが、木材を乾燥すると徐々に水分が抜けて収縮し、乾燥割れなどの欠点が生じます。このときに木材の内部では水分の移動や収縮が複雑に生じていると想像されてきました。しかし、木材内部で生じる変化を計測する方法がなかったため、その様子を目で見ることはできませんでした。そこで、医療用ではおなじみのX線CT装置を木材用に改良し、さらに複数の画像解析技術を組み合わせて利用することで、木材内部の水分と収縮を同時に計測できる画期的な技術を開発しました。この技術を乾燥中の角材に適用したところ、微小領域(0.25mm×0.25mm四方)の含水率と収縮量を正確に同時計測できることが明らかになりました。近い将来にはこの画期的な技術によって、乾燥割れの発生状況を年輪レベルや細胞レベルで解明することができると期待されます。

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