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更新日:2020年4月21日

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わたしの森林研究 鳥のタネまきに注目して

表紙写真:わたしの森林研究 鳥のタネまきに注目して
  • 著者:直江 将司 
  • 発行:さ・え・ら書房  
  • 定価1400円(税抜き)
  • 発行年:2015年
  • ISBN:978-4-378-03917-6 
  • 植物は果実をつくり、果肉の部分を動物に食べ物として与え、その代わりに、動物は果実に含まれる種子を別の場所にまで運ぶ。このような動物によるタネまきを、動物散布といいます。動物散布を行う植物は、地球上の植物全体の3分の1にも及ぶと言われています。本書では、なぜ植物が食べ物を与えてまで動物にタネを運んでもらうのか、また動物がいないと植物はどうなってしまうのかといった疑問に筆者の「小川の森」での研究もまじえて答えていきます。

    【もくじ】
    第1章 小川の森で研究を始める
     動物散布との出会い/初めて訪問した小川の森/小川での生活

    第2章 動物による種子の散布
     種子散布の役割/親から逃げる/新天地へ移住する/遺伝子を交流する/さまざまな種子散布タイプ/動物散布にも色々ある
     ●コラム(1) 完全なベジタリアン

    第3章 小川の森
     小川の森とは/鳥類/留鳥/夏鳥/冬鳥/哺乳類/樹木
     ●コラム(2) 恐竜と果実

    第4章 森林の改変は、動物散布にどのような影響を与えるか
     森林改変と動物散布の関係/森林改変は鳥の数を減少させていた/この研究から言えること
     ●コラム(3) 鳥の調査方法

    第5章 カラスによるユニークな種子散布
     カラス、何が面白い?/カラスは森を自由に出入りする/カラスはさまざまな種子を散布する/カラスの散布方法/カラスの散布者としての役割
     ●コラム(4) 芽生えの調査

    第6章 今後の展望
     残った宿題とその先/鳥の子育てと種子散布距離/鳥類による散布と哺乳類による散布/科学技術の発展で見えてきた新しい世界/温暖化の影響/小川の森の新入生/ヒトも世代交代が必要

    あとがき
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