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更新日:2021年1月19日

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生態学のための階層モデリング ―RとBUGSによる分布・個体数量・種の豊かさの統計解析―

「生態学のための階層モデリング RとBUGSによる分布・個体数量・種の豊かさの統計解析」表紙の写真

  • 編者:Marc Kéry・J. Andrew Royle
  • 訳者:深谷肇一・飯島勇人・伊東宏樹(監訳)・飯島勇人・伊東宏樹・奥田武弘・長田穣・川森愛・柴田泰宙・高木俊・辰巳晋一・仁科一哉・深澤圭太・深谷肇一・正木隆
    *当所職員
  • 発売元:共立出版
  • 定価:13,500円(税別)
  • 発行:2021年2月
  • ISBN:978-4-320-05814-9
  • 内容(出版社HPより)
    本書は、野生生物の分布や個体数、種の多様性の統計推測について解説した教科書である。野生生物の分布や個体数、種の多様性を定量的に把握することは難しい。野外調査では生息する種を常に観測できるとは限らず、「見落とし」が生じてしまう場合があるからである。本書ではこうした野生生物の「不完全な検出」に対処する統計モデリングとして、生態学的な過程と観測の過程の両方を明示的に考慮した「階層モデル」を用いたアプローチについて包括的に解説する。既訳本『BUGSで学ぶ階層モデリング入門』とは相補的な位置づけにあり、既訳本では個体標識を要する捕獲再捕獲法に対応するモデルの解説がメインであるのに対し、本書は個体標識を要しない観測法に対応するモデルの説明に力点が置かれている。生態系管理などの実務上有用なモデルが、この2冊によって幅広くカバーされる。
    また、本書は統計モデリングの実践的な解説書でもあり、確率過程と統計モデルを深く理解するためのアプローチとして、確率シミュレーションの重要性が強調されている。この視点は、初学者が統計的データ解析の基本概念を理解する助けとなるだろう。実データによる多くの例題が含まれており、RやBUGSなどのフリーソフトを用いて実行するためのデータやコードも利用しやすい形(Rパッケージ)で提供されている。

【第I部 序説】
第1章 生態学における分布・個体数量・種の豊かさ
第2章 階層モデルとその解析
第3章 階層モデルの構成要素:線形モデル、一般化線形モデル、変量効果モデル
第4章 データシミュレーション入門
第5章 ベイズモデリングソフトウェアBUGSとJAGSによるモデルの当てはめ

【第II部 閉鎖系のモデル】
第6章 閉鎖個体群の非標識個体計数値による個体数量のモデル化:二項N混合モデル
第7章 多項N混合モデルによる個体数量のモデル化
第8章 階層距離標本抽出法による個体数量推定
第9章 高度な階層距離標本抽出法
第10章 サイト占有モデルによる静的な出現と種分布のモデル化
第11章 群集の階層モデル
要約と結論
参考文献
欧文索引
和文索引

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