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CLTは地域材の需要喚起の切り札とされることから、政府は「CLTの普及に向けた新たなロードマップ」を策定し、低コストで安定的に供給出来る技術開発を推進して競争力を付けることを掲げています。技術開発としては、(1)CLT製品価格を半減し、施工コストを他工法並にすること、(2)施工性・汎用性の高いパネルサイズ等の情報収集・整理を基に標準規格の検討・作成、(3)耐火性能の向上に向けた技術開発・国交大臣認定の取得(2時間耐火構造床・壁の開発等)、などが示されています。
これらの政策課題に応えるため、森林総合研究所と東京農工大学は、2017年度から3年間の計画で研究・技術開発コンソーシアムをそれぞれ起ち上げ、両プロジェクトを併行して実施してきました。一つは、CLT製造の効率化と量産化によるトータルコストダウンを図ってまとまった需要を創出する技術開発プロジェクト、もう一つは、CLTを使った中高層建築物等に求められる耐火性の確保やCLT建築物の施工コストを他工法並みにする技術開発プロジェクトです。両者は、密に関連することから、連携しながら取り組んできました。
今回、これら二つのプロジェクトによる成果を広く皆様に知っていただくため、合同で成果発表会を開催いたします。木材に関する研究を行っている方や木材産業に携わる方はもちろんのこと、一般の方々にも参加して頂ければ幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。
2020年2月20日 13時30分~17時00分
名称 | 東京大学弥生講堂一条ホール |
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住所 | 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内 |
ホームページ | 東京大学弥生講堂一条ホール(外部サイトへリンク) |
共催:国産材CLT普及促進コンソーシアム、CLT活用施工技術開発コンソーシアム、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立大学法人東京農工大学
後援:福島県、徳島県、日本木材防腐工業組合、公益社団法人日本木材加工技術協会、公益社団法人日本木材保存協会
13時30分 開会挨拶 国立研究開発法人森林研究・整備機構 研究担当理事 坪山良夫
13時35分 プロジェクトの概要説明 国産材CLT普及促進コンソーシアム研究代表 森林総合研究所 企画部上席研究員 塔村真一郎
13時50分「ラミナのたて継ぎと積層接着の効率化」森林総合研究所 複合材料研究領域 宮本康太
14時15分「CLTパネル製造合理化のための3つのポイント」森林総合研究所 複合材料研究領域 宮武敦
14時40分「CLTへの耐久性付与技術の開発」森林総合研究所 木材改質研究領域 大村和香子
15時05分 休憩
15時25分「CLT構造物への耐火性能付与技術の開発」森林総合研究所 木材改質研究領域 上川大輔
15時50分「CLTを使った構造物の新たな施工方法」森林総合研究所 複合材料研究領域 新藤健太
16時15分「CLT製造の事業性とCLT製造から施工までの環境影響」CLT活用施工技術開発コンソーシアム研究代表 東京農工大学 特任教授 服部順昭
16時55分 閉会挨拶 プロジェクト専門プログラムオフィサー ノースジャパン素材流通協同組合 駒木貴彰
200名
無料(事前申し込みは不要です。直接会場へお越しください。)
本研究は農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けて行っています。
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お問い合わせ
国産材CLT普及促進コンソーシアム事務局(森林総合研究所内)平松 靖
〒305-8687 茨城県つくば市松の里1
e-mail: SEIZO_Cost_PJ*ml.affrc.go.jp
(注)*は半角@に置き換えてください
Fax: 029-874-3720
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