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更新日:2023年11月20日

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シンポジウム「森林が主導するネイチャーポジティブ~生物多様性の研究と実践の最前線~」

2021年のG7サミットでのネイチャーポジティブと30 by 30の宣言、2022年の昆明・モントリオール生物多様性枠組みの採択、そして2023年に計画されているTNFDの最終版の公開など、生物多様性の損失を食い止めるための国際的な取り組みが加速しています。国内でも、2023年には生物多様性国家戦略の閣議決定や農林水産省生物多様性戦略の改定など、それに歩調を合わせた政策が展開されており、官と民による取り組みが今後重要となっていきます。
世界的に見ても森林は生物多様性を保全する上で重要な場であり、とくに日本では森林が陸域生態系の約7割を構成します。したがって、森林は日本における生物多様性保全の中心的存在となりうる場であり、森林セクターの関係者は日本の生物多様性の損失を止めて回復軌道に乗せていくネイチャーポジティブを主導できるのではないでしょうか。
このシンポジウムでは2回に分けて森林の生物多様性の最近の研究成果、及びそれに関わる民間の取り組みを紹介・共有します。生物多様性にかかわるさまざまなステークホルダー間での議論を深め、今後、森林セクターは日本のネイチャーポジティブの実現に向けてどのように貢献できるか、について考える場としたいと思います。

シンポジウム「森林が主導するネイチャーポジティブ ~生物多様性の研究と実践の最前線~」チラシ(PDF:666KB)

開催日時

第1回 2023年10月31日(火曜日)(13時00分~16時00分)(第1回のシンポジウムは終了しました。後日、録画を森林総研チャンネルで公開する予定です。)

第2回 2023年12月6日(水曜日)(13時00分~16時00分)(第2回シンポジウムのお申し込みは終了しました。)

開催方法

Webexによるオンライン開催

内容

第1回 森林のOECMによる30 by 30への貢献を考える
(1)日本のOECMの可能性と課題~森林の視点から~
久保田康裕 氏(琉球大学)
(2)林業の中での生物多様性の回復
2—1 自然保護区からモザイク管理へ:保持林業と景観配置
山浦悠一(森林総合研究所)
2—2 老齢林の持つ生態系機能を森林管理に活かす
野口麻穂子(森林総合研究所)
(3)民間開発事業における森林創出と生物多様性回復への取組み
鈴木菜々子 氏(大成建設株式会社)
(4)パネルディスカッション、質疑応答

第2回 生物多様性の保全・回復と森林のビジネス
(1)森林の生物多様性と機能性:社会経済活動が与えるインパクトの定量化に向けて
森章 氏(東京大学)
(2)森林サービス産業による収益と森林経営
平野悠一郎(森林総合研究所)
(3)南三陸森林管理協議会の取り組み —FSC認証とTNFDの親和性調査の報告—
佐藤太一 氏(株式会社佐久/南三陸森林管理協議会)
(4)パネルディスカッション、質疑応答

定員

各回:1,000名

申込方法

第2回シンポジウムのお申し込みは終了しました。

参加される方は下記「申込みフォーム」よりお申し込みください。

【申込み期間】
第2回 2023年11月20日12時~12月5日12時

申し込みフォームアイコン

主催

主催:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

後援:日本生態学会、日本森林学会

 

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お問い合わせ

国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所
シンポジウム事務局
forest.np@ffpri.affrc.go.jp