ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > 産総研第12回ワーク・ライフ・バランスセミナー参加報告
更新日:2019年1月23日
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第2回ワーク・ライフ・バランス |
”長距離介護”という言葉を生み出した太田先生。1時間半のよどみないお話には、介護をする者にとってすぐに役立つ情報が満載でした。全てを吸収して帰るべく必死にメモを取りましたが追い付かず。取りこぼしがあったのが心残りです。
介護にまつわる話を聞くたびに、暗い気持ちになります。そんな暗い気持ちをまぎらわそうと、講演会などの帰り道には、よく川柳を考えます。
「父の目が 言ってる おたくどなたさま?」
我ながら良い出来。
「助けよう として 倒れ 総崩れ」
・・・・。1人で考えていたら、ますます暗い気持ちになってしまいました。
介護離職をする人は、年間10万人に上るそうです。これからさらに介護問題が深刻になるので、介護離職率の上昇が見込まれています。
私たちが介護離職の渦に巻き込まれないように、今回の講演会では、仕事と介護を両立していくための知恵と戦略を伝授していただきました。まず、「もし、別居の親が“突然”倒れ、長距離介護をすることになったら?」というケーススタディから始まりました。入院に始まり手術、退院。全てにおいて家族の付き添いや承諾書へのサインが必要になります。晴れて退院となっても、排泄、お風呂、食事や通院などなどに引き続き介助が必要になるかもしれません。
もし、自分の他に行かれる人がいない場合?あなたが対応をしなければならないのです。
介護休暇、場合によっては介護休業を取る必要があるかもしれません。
(私たちが利用できる休暇制度はダイバーシティ推進室HPの 介護しながら働くhttp://www.ffpri.affrc.go.jp/geneq/kaigo/kaigo_work/index.htmlをご覧ください)
ここで大切なのは、“入浴・排泄・食事の世話だけが介護ではない。支援や介助をする代役を探し、親の生活のやりくりを整えるための介護のマネジメントも重要な介護である”ということです。
入浴・排泄・食事の世話などの直接的な介護をする必要がある場合、介護の初動では自分や家族の負担は非常に大きいものになります。介護保険や自治体のサービスなどを徐々に利用することで、最終的には、自分や家族の負担を最小限にできるよう介護体制を整えましょう。
以下の1から4のステップを踏むことで介護のマネジメントをすすめることになりますが、大体2か月かかるそうです。介護休暇や介護休業の全てを直接的な介護に充てるのではなく、介護のマネジメントに充てるべきですね(参考図書:『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』太田 差惠子 翔泳社)。
私自身も、父の病状の悪化や、私も含め周りの状況の変化のたびに、介護の形態を変化せざるを得ず、たびたび介護マネジメント(もどき)をすることになりました。短時間のうちに様々な決断を迫られ、無知な私はあたふたとしました。今思い返すと、正しい決断ができたかどうか、自信がありません。
介護はまだ先の話と思っているみなさん。是非、日ごろから興味を持って介護の情報に触れて頂ければと思います。もしかしたら“突然”が明日訪れるかもしれませんよ。
さて、最後にもう一句。
「しゃべれなく ても いいよ 笑顔なら」
お粗末さまでした。
野生動物研究領域 鳥獣生態研究室 ダイバーシティ推進室(併任)永田純子:記
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