ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 令和元年度労働衛生週間講演会・第30回エンカレッジ推進セミナー開催報告
更新日:2019年11月28日
ここから本文です。
|
![]() |
10月4日に、産業衛生専門医・指導医の友常祐介先生を講師にお招きし、「職場におけるメンタルヘルスケア~自己への気づきをセルフケアに活かす~」と題した講演会を開催しました。この講演会は10月1~7日までの「全国労働衛生週間」に合わせ、職員課とダイバーシティ推進室が共同で開催したものです。先生にはワークを含め1時間半にわたりご講演いただきました。以下に簡単に紹介します。
健康問題による休業者が増加すると、労働力が失われるだけでなく、周囲への負担が増し生産性の低下につながります。休んでいる人のケアで管理職の精神的・物理的負担が増し、周囲の労働者は思うように業務が進まないことでモチベーションが下がるだけでなく、二次的に健康問題を発生することもあります。労災認定や労働裁判になれば企業のイメージが低下します。メンタル不調での労災認定は判断が難しいそうですが、例えば一定の労働時間の後に不調が生じるなど、職場の配慮とリンクしやすい結果に対しては認定されやすいそうです。
働く人(健康)とその職場(雰囲気、モチベーション、生産性)を守るのが産業医の役目です。産業医は係争や風評などに対するリスク管理も行います。健康に配慮することで、健康を守るだけでなく生産性も上がります。健康問題のために従来できていたことができなくなった人に対し、産業医は主治医から情報を得たり、職場からはどんな仕事をしているのか、人事異動の情報などを聞いたりして、働く人と職場の間の交通整理をして両者を支援します。
一次予防として発症予防、二次予防として早期発見・早期対応、三次予防として再発しないための円滑な職場復帰があります。早期発見のために誰でもできることは、周囲の同僚・部下の変化に「気づく」ことです。「いつもと違うな」「最近どうも変だな?」と「気づく」ことは、一緒に働いているからこそわかる強みです。「気づき」が継続していたら、声をかけてみます。急にではなく、話を聞く日を翌日や週明けに設定すると、整理して話やすくなるそうです。それでも心配な状況が解消されないときは、相談窓口へ「あなたの心配事」として相談したり、医療機関へつなげたりします。レッテル貼りをしてはいけません。
ストレスに対してどう反応するかは人によって違います。この講演ではエゴグラムという自己分析方法を使って、ストレスに対する自分の考え方のくせやパターンに「気づく」ためのワークを行いました。自分と相手の考え方の違いを知ることで、できるかぎり人間関係によるストレスを軽減することができます。また、自分に足りない部分を引き上げようとすることで自己を向上させ、より良い人間関係作りの道を開くことができます。
この講演会に参加できなかった方も、ぜひエゴグラムによって自分自身を理解し、セルフコントロールに活かしてみてはいかがでしょうか。
ダイバーシティ推進室(併任)久保田多余子:記
![]() |
![]() |
友常先生ご紹介 | 柳田理事挨拶 |
![]() |
![]() |
![]() |
会場の様子 | 支所、育種場TV会議中継 | ワークの様子 |
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.