文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ここから本文です。

このページに登場する昆虫

目次に戻る


トドマツノハダニ 

Oligonychus ununguis (Jacobi)

  • 分類 ダニ目ハダニ科TETRANYCHIDAE(昆虫の仲間ではないが,便宜上害虫としてあつかうのが普通である)
  • 体長 成体:雄約0.27mm雌約0.36mm
  • 加害樹種 トドマツ,エゾマツ,アカエゾマツ,その他のトウヒ類,マツ類,ヒノキ,クリ,カシワ・ナラ類
  • 分布 日本,ョーロッパ,北米,ブラジル
  • 被害 ハダニの口器による葉からの樹液の吸収によって,局部的組織破壊が生じる。この加害によって葉は次第に緑色をなくし,寄生数が多くなると全体が黄褐色になる。連年にわたって加害すると,生長が衰え,枯死することもある。
  • 生活史 年に数世代。卵で越冬。5月上,中旬にふ化し,その後約1ケ月に1世代(卵,幼体,亜成体,成体)の割で経過し,10月下旬まで約6世代をくりかえす。寄生の拡大は6月から7月にかけて出現する第2世代の成体の活発な分散によって起こる。その後,この分散した個体は増殖して急激に個体数が増加し,7-8月に最大に達し,秋には減少する。特に,春から夏にかけて高温で雨量が少ない年は大発生することが多い。
002 001
成体 トドマツ被害葉

目次に戻る

お問い合わせ

所属課室:北海道支所

〒062-8516 北海道札幌市豊平区羊ヶ丘7

電話番号:011-851-4131

FAX番号:011-851-4167

Email:www-ffpri-hkd@gp.affrc.go.jp