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トドマツノハダニ
Oligonychus ununguis (Jacobi)
- 分類 ダニ目ハダニ科TETRANYCHIDAE(昆虫の仲間ではないが,便宜上害虫としてあつかうのが普通である)
- 体長 成体:雄約0.27mm雌約0.36mm
- 加害樹種 トドマツ,エゾマツ,アカエゾマツ,その他のトウヒ類,マツ類,ヒノキ,クリ,カシワ・ナラ類
- 分布 日本,ョーロッパ,北米,ブラジル
- 被害 ハダニの口器による葉からの樹液の吸収によって,局部的組織破壊が生じる。この加害によって葉は次第に緑色をなくし,寄生数が多くなると全体が黄褐色になる。連年にわたって加害すると,生長が衰え,枯死することもある。
- 生活史 年に数世代。卵で越冬。5月上,中旬にふ化し,その後約1ケ月に1世代(卵,幼体,亜成体,成体)の割で経過し,10月下旬まで約6世代をくりかえす。寄生の拡大は6月から7月にかけて出現する第2世代の成体の活発な分散によって起こる。その後,この分散した個体は増殖して急激に個体数が増加し,7-8月に最大に達し,秋には減少する。特に,春から夏にかけて高温で雨量が少ない年は大発生することが多い。
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成体 |
トドマツ被害葉 |
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