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更新日:2023年12月19日

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クリタマバチ 

Dryocosmus kuriphilus YASUMATSU

英名 Chestnut gall wasp

  • 分類 膜翅目 タマバチ科 CYNIPIDAE
  • 体長 成虫:約2.5mm
  • 加害樹種 クリ
  • 分布 日本,朝鮮,中国
  • 被害 芽に寄生した幼虫が虫えいをつくる。虫えいとなった芽は小さい葉が数葉つくだけで新梢として伸びないか,新梢の生長が非常に悪い。成虫が脱出すると虫えい部分は乾枯するので先の部分が枯死したり,折れたりする。クリの収量が減るばかりでなく,枯死する木もでる。
  • 生活史 年1世代。若齢幼虫で越冬。5月芽の開き始めるころ越冬からさめた幼虫は加害を始め,芽は急速にふくらみ虫えいとなり,新梢の伸長が止まる。虫えい内で成熟した幼虫は蛹になり,8月上旬~9月上旬に成虫となり虫えいから脱出して,新しい芽に産卵する。成虫は雌だけで単為生殖による。ふ化した幼虫は芽の組織内に食入するが,その年は虫えいとはならない。
  • 本害虫の被害を避けるために抵抗性のクリ品種が育成され,一応おさまったかに見えたが,1965年頃からこの抵抗性クリを加害する新しい型のクリタマバチが現われ各地で問題となっている。
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クリタマバチの虫えい クリタマバチ虫えいの断面

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